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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

ベッコウトンボ自然観察会

2026年04月27日
出水 平野 菜々子
みなさん、こんにちは。出水自然保護官事務所の平野です。
ヤゴがトンボへ羽化するこの時期に毎年開催している『ベッコウトンボ自然観察会』(主催:薩摩川内市)に参加してきました!
絶滅の危機にあるベッコウトンボが何頭いるのか、みんなで調査しよう!というイベントです。「いまどれくらい生息しているか」を調べることは、絶滅に瀕している生きものの行く末を考える上で、非常に重要な一歩になります。
出水事務所の必需品「数取器」
まず、ベッコウトンボを保護する会より「ベッコウトンボについて」や「藺牟田池での活動」について説明され、今回のイベントの目的のお話がありました。今は生息できているけれど20年後、30年後にはいなくなっているかも・・・という説明をみなさん静かに聞いていました。

調査場所は藺牟田池にあるビオトープの周辺です。数取器を片手に遊歩道を歩きながらベッコウトンボを探します。 羽にある模様が独特なので、初めて見る人でも判断することができます。
説明を受ける様子
羽の上側に目立つ模様
スタッフの「シオカラとトラフが縄張り争いしてま~す」などの実況や、トンボに関する話を聞きながら楽しく調査をしました。
子ども・大人関係なく歩道の周りにいる昆虫に夢中になり、特に大人の皆さんは写真撮影に集中しすぎて、子ども達のほうがしっかりカウントしていました。

今回の調査結果は藺牟田池全体で214頭ということでした。
調査中の様子
雄は成熟すると黒くなります

ベッコウトンボについて注意事項

環境省レッドリストの「絶滅危惧ⅠA類(CR)(ごく近い将来における絶滅のおそれが極めて高い)」に指定されています。
生息地が局所的なので、各地で保護活動が行われています。

 ▶ ベッコウトンボ | 自然環境・生物多様性 | 環境省

ベッコウトンボは、法令によって捕まえることができません。
藺牟田池で虫取りがしたいなぁという方は、ベッコウトンボ発生時期(4~6月)を過ぎた7月頃から行っていただくのをおススメします。誤ってベッコウトンボを捕獲してしまわないように、ご協力のほどお願いします。藺牟田池での規制行為についてご不明な点があれば、出水自然保護官事務所へお気軽にご連絡ください。


トンボ以外にもたくさんの昆虫が見られます!
※草地に入る・近寄る時はヘビに注意してください
 
カメノコテントウ
カマキリのたまご

最後に

今年4月に、令和6年の大雨による土砂崩れで通れなくなっていた道路が復旧しました!
藺牟田池の周りをぐるっと回ってみてください!
九州自然歩道の看板🐌