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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

九十九島の海にペンギン!?えっスズメ!?

2026年01月09日
佐世保 溝口恵美

こんにちは。佐世保自然保護官事務所の溝口です。 
新しい年を迎えたと思ったら、早くも2週間経っていますね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

早速ですが、タイトルをご覧になって驚かれている方もいらっしゃると思いますが、
九十九島の海にペンギンのような鳥が...
 

ペンギン
ペンギン!?
さすがに、日本に野生のペンギンはいませんよね。

先日、「九十九島の会」というボランティア団体の海鳥調査に同行させていただき、
今しか見れない、このペンギンのような鳥を観察してきました。

少々風が強く海が荒れている中、
いました~!!念願のこの鳥が!!
ウミスズメ1
    
ウミスズメ2
   
一見ペンギンのようにも見えるこの鳥の名前は
「カンムリウミスズメ」といいます。

ペンギンじゃなくて、スズメなの!?と思う方もいるかもしれませんが、

大きさが小さく、スズメに似た声で鳴く海鳥なので、「ウミスズメ」。
そして、画像ではわかりにくいですが、頭に長くて黒い冠羽があるので、「カンムリウミスズメ」という名前なのです。

日本近海だけに生息する海鳥で、国の天然記念物で、絶滅危惧Ⅱ類(環境省レッドリスト)にも指定されています。

本当にペンギンのように潜水し、水中を飛ぶように泳ぎ、
一生のうちのほとんどを海の上で過ごすそうです。

この珍しい「カンムリウミスズメ」が、九十九島で11月~3月にかけて観察することができます。

波が立っていて、船の上からの撮影は本当に大変で、
ほぼ、当てずっぽうでシャッターを連射し続け、数百枚撮った写真の中、少しだけですが撮影することができました。
ウミスズメ3
水面を飛ぶカンムリウミスズメ
ウミスズメ4
   
他にも撮影できた鳥たちをご紹介します。
クロサギ
   
この鳥は、「クロサギ」といい、体全体が真っ黒な姿をしています。
日本全国に広く分布はしていますが、個体数は少なく出会うとラッキーな鳥です。
警戒心が強く、少しでも船で近づくとすぐに逃げてしまいますが、かっこいい写真も撮れたので、どうぞ♡
クロサギ1
   
クロサギ2
   
この鳥は、「ミサゴ」といいます。ダイビングをして魚を捕まえる猛禽類で、
ちょうど、木の上でサヨリらしき魚を、食べていました。
 
ミサゴ1
   
ミサゴ2
   
今回の海鳥調査では、よく見られる鳥から珍しい鳥まで、たくさん観察することができ、
改めて九十九島の自然の豊かさを実感しました。

また機会があったら、カンムリウミスズメのもっといい写真が撮れるようリベンジしたいです。