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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。

ステーションでそばづくり!

2022年12月11日
対馬 引地稜
みなさま こんにちは
対馬厳原事務室の引地です。
12月に入り急に寒くなってきました。対馬の冬は大陸からの強い季節風で冷え込みが厳しく中々外出する気になれません。「雪が積もれば外出るのになぁ~」と雪がほとんど積もらない対馬で、外に出ない言い訳をつぶやきながらコタツにこもって過ごしています。
さて今回は8月~12月にツシマヤマネコ応援団の活動で実施したそばづくりイベントについてご報告します。
ツシマヤマネコ野生順化ステーションには対馬のさまざまな環境を再現する野生順化ケージが6つあり、そのうち2番ケージにはツシマヤマネコの餌動物であるネズミのえさとなる麦を栽培しています。
今回は、麦の収穫が終わった後の休耕地を活用して、ネズミのエサになる対馬の伝統的作物のである対州そばを栽培・収穫するイベントを全3回にわたって開催しました。

8月11日 種まき

9月中旬 撒いたそばの様子

10月29日 そばの収穫 陰干し

12月11日 脱穀 そば打ち

いよいよ8月から始まったそばづくりイベントも最終回になりました。今回は十分に乾燥したそばを脱穀し、そばを打って試食します。
まず初めに干したそばを棒で叩いて実を落とし、そばの実だけを選別していきます。そこで使うのが唐箕(とうみ)という道具です。


唐箕で選別した実を次は石臼でひいていきます。一度に沢山実を入れてしまうと、うまくひけずそば打ちや食べてときの食感に影響するので時間をかけてひきました。

そいていよいよそば打ちの時間。そばをこね、丸め、伸ばし、細く切っていきます。皆さんが真剣な眼差しでそば打ちに取り組んでいました。おいしいそばを食べるために。
最後にできあがったそばをみんなで実食!味が濃く歯ごたえバツグンのそばはとても美味しかったです。



 田畑の環境とヤマネコとの繋がり、ステーション施設の役割など言葉だけでの説明では知らない人にとっては中々分かりづらいものです。今回はステーションを使ってのそば作りイベントを通して、地域の方々に体験しながら知ってももらうことができたのではないかと思います。ステーションは非公開施設ですが、今後もこのようなイベントや情報発信で皆さんにツシマヤマネコやステーションのことを伝えられたらと思いますのでよろしくお願いします。



☆そば作りの様子がセンターのInstagramでも掲載されております。
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