
アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
秋と言えば…ツルの渡来ですね!
2025年10月31日
五島
みなさん、こんにちは!
五島自然保護官事務所の片山です。
福江島では最近長袖を着る方が少しずつですが増えてきました。
もう秋ですね。
秋と言えば…夕食のメニューに鍋がちらつくようになりますね…
鍋、なべ、ナベ…ナベヅル‼
ということで、今回はツルについてのお話をしたいと思います。
10月21日(火)、鹿児島県出水市でナベヅル9羽の今季初渡来が確認されました。
鹿児島県出水市はツルの一大越冬地になっており、冬季には全世界の総個体数のうちナベヅルは9割、マナヅルは4割が飛来するという国際的にも重要な渡来地でもあります。しかし、集団渡来地においては感染症による大量死の発生や農業被害などが懸念されており、ツル類の越冬地の分散化のため、新たな越冬地形成の必要性が求められるようになりました。
五島自然保護官事務所のある福江島の隣の島、久賀島では平成30年頃からツル類の越冬地形成に取り組んでいます。
久賀島では、昨年度に引き続き今年度も島内1箇所の田んぼで自動撮影カメラやツルのデコイ(ツル類を呼び寄せるための模型)を設置しました。
越冬地形成のためには、まずツル類の越冬に適した環境を人間が整備します。これを人工ねぐらといい、地域の方々の協力もあり、人工ねぐらが作られます。
今年度は昨年度設置した模型に加え、餌を食べているように見える模型も設置することとなり、久賀島の中学生が田んぼの中に入り、ツルの模型(デコイ)の設置作業を行いました。
昨年度よりもぬかるんでいる田んぼの中に足を踏み入れたところ、田んぼの中を歩くだけでも精いっぱいで、木の棒を杖の代わりにして進んでいきました。
(私も田んぼの中を歩くのに苦戦して、いい写真が撮れていません…)
五島自然保護官事務所の片山です。
福江島では最近長袖を着る方が少しずつですが増えてきました。
もう秋ですね。
秋と言えば…夕食のメニューに鍋がちらつくようになりますね…
鍋、なべ、ナベ…ナベヅル‼
ということで、今回はツルについてのお話をしたいと思います。
10月21日(火)、鹿児島県出水市でナベヅル9羽の今季初渡来が確認されました。
鹿児島県出水市はツルの一大越冬地になっており、冬季には全世界の総個体数のうちナベヅルは9割、マナヅルは4割が飛来するという国際的にも重要な渡来地でもあります。しかし、集団渡来地においては感染症による大量死の発生や農業被害などが懸念されており、ツル類の越冬地の分散化のため、新たな越冬地形成の必要性が求められるようになりました。
五島自然保護官事務所のある福江島の隣の島、久賀島では平成30年頃からツル類の越冬地形成に取り組んでいます。
久賀島では、昨年度に引き続き今年度も島内1箇所の田んぼで自動撮影カメラやツルのデコイ(ツル類を呼び寄せるための模型)を設置しました。
越冬地形成のためには、まずツル類の越冬に適した環境を人間が整備します。これを人工ねぐらといい、地域の方々の協力もあり、人工ねぐらが作られます。
今年度は昨年度設置した模型に加え、餌を食べているように見える模型も設置することとなり、久賀島の中学生が田んぼの中に入り、ツルの模型(デコイ)の設置作業を行いました。
昨年度よりもぬかるんでいる田んぼの中に足を踏み入れたところ、田んぼの中を歩くだけでも精いっぱいで、木の棒を杖の代わりにして進んでいきました。
(私も田んぼの中を歩くのに苦戦して、いい写真が撮れていません…)
田んぼにツルの模型を設置後、鹿児島県出水市の鶴荘学園(中学校)と久賀島の久賀小中学校をオンラインで繋ぎ、交流会を行いました。
ツルに詳しい鶴荘学園、ツルを招きたい久賀小中学校でお互いの地域の現状などの情報を共有しました。
最後はツルのポーズで記念撮影を行い、交流会を締めくくりました。
ツルに詳しい鶴荘学園、ツルを招きたい久賀小中学校でお互いの地域の現状などの情報を共有しました。
最後はツルのポーズで記念撮影を行い、交流会を締めくくりました。
久賀島では近年、多い時に200羽近くのツルが見られたとのことです。
昨シーズンは自動撮影カメラで50羽程度のマナヅルが確認されたそうです。
空を見上げたらツルの渡来を見ることができるかもしれませんね。
私も外に出た時にはツルがいないか、空を見たいと思います。
昨シーズンは自動撮影カメラで50羽程度のマナヅルが確認されたそうです。
空を見上げたらツルの渡来を見ることができるかもしれませんね。
私も外に出た時にはツルがいないか、空を見たいと思います。
