
アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
ゴーストギアって何だろう?
2025年09月26日
五島
こんにちは!
五島自然保護官事務所の片山です。
五島自然保護官事務所の片山です。

初めてこの言葉を聞いた方は、いったい何だろう…と思いますよね。
「ゴーストギア」は海に流出した漁網やロープ、釣り糸など漁業由来の海洋プラスチックごみのことです。
ゴーストギアには、さまざまなごみやサンゴ、藻類などが絡みついたり付着したりすることがあります。
また、海洋生物がゴーストギアの中に入り込んで出られなくなる「ゴーストフィッシング」や、船舶の故障の原因となることもあり、海洋生物や漁業だけでなく、さまざまな場面に影響を及ぼしています。
そのため、福江島の漁業やマリンアクティビティなどに携わっている方々のご協力のもと、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(通称:WWFジャパン)が主体となって、西海国立公園の海域部分のゴーストギアを回収するとのことで同行しました。






普段からきれいだと思ってみていた海も、海の中には大きなゴーストギアが眠っていたことに驚きました。海の中に入ればまた違う世界が広がっています。
地元の海に携わるお仕事をしている方々のご協力があってゴーストギアは回収することができたため、その協力はとても助かっているとWWFジャパンの方もお話しておりました。
私としても、今までかかわりが少なかった地域の方から国立公園の現在の海の状況等の話を伺えて非常に勉強になりました。
今回、WWFジャパンが回収したゴーストギアの一部をいただいたため、9月に開催された西海国立公園指定70周年イベントにおいて当事務所の自然保護官が小中学生への講義を行った際には、講義内でゴーストギアの実物を見せながら、ごみが環境へ与える影響について少々説明を行いました。
地元の海に携わるお仕事をしている方々のご協力があってゴーストギアは回収することができたため、その協力はとても助かっているとWWFジャパンの方もお話しておりました。
私としても、今までかかわりが少なかった地域の方から国立公園の現在の海の状況等の話を伺えて非常に勉強になりました。
今回、WWFジャパンが回収したゴーストギアの一部をいただいたため、9月に開催された西海国立公園指定70周年イベントにおいて当事務所の自然保護官が小中学生への講義を行った際には、講義内でゴーストギアの実物を見せながら、ごみが環境へ与える影響について少々説明を行いました。


少しでもきれいな国立公園、五島列島であるといいなと願うとともに、アクティブレンジャーとして、国立公園をきれいに維持できるように引き続き活動したいと思います。
