
アクティブ・レンジャー日記
九州地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、奄美群島、やんばる、慶良間諸島、西表石垣国立公園があります。
「夏休みこども環境講座2025ビオトープを守ろう!」を開催しました。
2025年10月09日
霧島錦江湾国立公園
皆様、はじめまして。
今年度から霧島錦江湾国立公園でARとして勤務しております、上園です。
よろしくお願いいたします。
さて、もうとっくに秋めいた季節になってきましたが、7月25日に休暇村指宿前にあるビオトープにて「夏休みこども環境講座2025ビオトープを守ろう!」を開催いたしました。
本イベントは、ビオトープに生息している特定外来生物カダヤシの駆除をとおして、絶滅危惧種のベッコウトンボをはじめとする在来生物たちにとって住みやすい環境にしていくこと、また子供たちに環境について学んでもらうことを目的として指宿市内の小学生を対象に行っているものです。
今年は指宿市内の小学生17人と保護者の皆さんに参加いただき、賑やかな雰囲気でイベントがスタート!!
まずは講師の宮田様からカダヤシについての説明をしていただきました。
今年度から霧島錦江湾国立公園でARとして勤務しております、上園です。
よろしくお願いいたします。
さて、もうとっくに秋めいた季節になってきましたが、7月25日に休暇村指宿前にあるビオトープにて「夏休みこども環境講座2025ビオトープを守ろう!」を開催いたしました。
本イベントは、ビオトープに生息している特定外来生物カダヤシの駆除をとおして、絶滅危惧種のベッコウトンボをはじめとする在来生物たちにとって住みやすい環境にしていくこと、また子供たちに環境について学んでもらうことを目的として指宿市内の小学生を対象に行っているものです。
今年は指宿市内の小学生17人と保護者の皆さんに参加いただき、賑やかな雰囲気でイベントがスタート!!
まずは講師の宮田様からカダヤシについての説明をしていただきました。
・カダヤシはもともと蚊の幼虫であるボウフラを駆除するために日本に持ち込まれたといること。(だから“蚊絶やし“という名前が付いたのですね!)
・卵胎生という特徴を持っており、メダカのように卵を食べられるリスクがない為、ものすごいスピードで数を増やしてしまうこと。
・在来生物たちの卵などを食べてしまう恐れがあること。 等
とてもわかりやすく教えてくださり、子供たちも納得の表情を浮かべていました。
・卵胎生という特徴を持っており、メダカのように卵を食べられるリスクがない為、ものすごいスピードで数を増やしてしまうこと。
・在来生物たちの卵などを食べてしまう恐れがあること。 等
とてもわかりやすく教えてくださり、子供たちも納得の表情を浮かべていました。
説明が終わり早速カダヤシを捕まえるぞ!と観察舎から出ていこうとしたところ、そんなタイミングで大雨に…。子供たちにははやる持ちを我慢してもらい、パークボランティアの方が用意してくださったメダカとカダヤシを見比べてもらいました。
わいわいと観察していると雨は徐々に収まり、いざカダヤシを取りに池へ!
子供たちは待っていました!という感じです。
岸際や隠れ家があるところに集まっていることが多いので、気配を感じながら探っていきます。
子供たちは待っていました!という感じです。
岸際や隠れ家があるところに集まっていることが多いので、気配を感じながら探っていきます。
私はウェーダーを着用して池にin!!
事前に自作した、さで網を使用し大量捕獲を目指します!(一番はしゃいでいたかもしれません。)
事前に自作した、さで網を使用し大量捕獲を目指します!(一番はしゃいでいたかもしれません。)
結果、皆さんのご協力のおかげでたくさんのカダヤシを捕獲することができました。
その量なんと600g!!? これは多いの?少ないの?と思いますよね。
今年度から捕獲量を調べ始めたので、私にもわかりません。
とはいえ、まだまだ沢山のカダヤシが池を泳いでいます。
来年は捕獲総量1㎏を目指して! 結果はまた1年後のお楽しみ・・・。
今回の活動を通して、いのちについて改めて考える機会となりました。
外来種とはいっても同じいのちに変わりはありません。
単に悪者という意識を持つ前に身近な環境のこと、そこにある問題点などを学ぶ必要があると感じました。
今回のイベントを通じ、子供たちにとって何か考えるきっかけになっていれば嬉しいです。
なお、今回捕獲したカダヤシは環境省職員により死亡したのを確認した後、あるところへ持っていきました。その様子はまた今度日記にしようと思います!
※今回捕獲したカダヤシは「特定外来生物」に指定されており、生きたままの運搬・飼育などが禁止されています。特定外来生物を野外において捕まえた場合は持ち帰らず、その場ですぐに放してください。
外来生物法についての詳細は下記リンクをご覧ください。
↓
その量なんと600g!!? これは多いの?少ないの?と思いますよね。
今年度から捕獲量を調べ始めたので、私にもわかりません。
とはいえ、まだまだ沢山のカダヤシが池を泳いでいます。
来年は捕獲総量1㎏を目指して! 結果はまた1年後のお楽しみ・・・。
今回の活動を通して、いのちについて改めて考える機会となりました。
外来種とはいっても同じいのちに変わりはありません。
単に悪者という意識を持つ前に身近な環境のこと、そこにある問題点などを学ぶ必要があると感じました。
今回のイベントを通じ、子供たちにとって何か考えるきっかけになっていれば嬉しいです。
なお、今回捕獲したカダヤシは環境省職員により死亡したのを確認した後、あるところへ持っていきました。その様子はまた今度日記にしようと思います!
※今回捕獲したカダヤシは「特定外来生物」に指定されており、生きたままの運搬・飼育などが禁止されています。特定外来生物を野外において捕まえた場合は持ち帰らず、その場ですぐに放してください。
外来生物法についての詳細は下記リンクをご覧ください。
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