
アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
2025年くじゅう地域のミヤマキリシマについて
2025年07月16日
阿蘇くじゅう国立公園
皆さん、こんにちは。
阿蘇くじゅう国立公園、くじゅう管理官事務所アクティブ・レンジャーの寺田です。社会人1年目、まだまだ新米ですが、フレッシュな目線で日々感じたことをお伝えしていきたいと思います。
さて、くじゅうといえば――山々がピンク色に染まる、年に一度の特別な季節があります。「山がピンク色?」と驚かれるかもしれませんが、毎年、ツツジ科のミヤマキリシマが開花する5月~6月の時期になると、山一面がピンク色に染まるほど咲き誇ります。
今年もその景色をひと目見ようと、連日たくさんの登山者や観光客の方がくじゅうを訪れました。
阿蘇くじゅう国立公園、くじゅう管理官事務所アクティブ・レンジャーの寺田です。社会人1年目、まだまだ新米ですが、フレッシュな目線で日々感じたことをお伝えしていきたいと思います。
さて、くじゅうといえば――山々がピンク色に染まる、年に一度の特別な季節があります。「山がピンク色?」と驚かれるかもしれませんが、毎年、ツツジ科のミヤマキリシマが開花する5月~6月の時期になると、山一面がピンク色に染まるほど咲き誇ります。
今年もその景色をひと目見ようと、連日たくさんの登山者や観光客の方がくじゅうを訪れました。

くじゅう地域では、標高によって開花時期が少しずつ異なりますが、山頂付近の群落はおおむね5月下旬から6月中旬頃までが花の見頃です。中でも、平治岳や大船山の大群落は特に見ごたえがあり、大変人気があります。
この時期のくじゅうでは、山の斜面一面に咲き広がるミヤマキリシマを目当てに、関東や関西など県外から訪れる登山者もいます。中には「この花を見るために来ました」という声を聞くこともあり、くじゅうの魅力の深さを改めて感じます。
今年のミヤマキリシマは、過去2年と比べて開花が少し遅めでした。
4月の冷え込みが影響したのではないか、と地元の方の中でも話されていました。ただ、その冷え込みのおかげか、花芽を食べる虫の被害が少なかったようで、開花したミヤマキリシマの花の状態がよく「今年は当たり年だね」と笑顔で話される方もいらっしゃいました。
この時期のくじゅうでは、山の斜面一面に咲き広がるミヤマキリシマを目当てに、関東や関西など県外から訪れる登山者もいます。中には「この花を見るために来ました」という声を聞くこともあり、くじゅうの魅力の深さを改めて感じます。
今年のミヤマキリシマは、過去2年と比べて開花が少し遅めでした。
4月の冷え込みが影響したのではないか、と地元の方の中でも話されていました。ただ、その冷え込みのおかげか、花芽を食べる虫の被害が少なかったようで、開花したミヤマキリシマの花の状態がよく「今年は当たり年だね」と笑顔で話される方もいらっしゃいました。

長年くじゅう地域に住む地元の方は「花への虫による被害が少なく、しっかりと咲いて山全体も綺麗に色づいている」と嬉しそうに話していました。ミヤマキリシマは毎年違った表情を見せてくれます。同じ山、同じ種類の花であっても、その年の気温や天候、虫の被害など、様々な条件が花の咲き具合に影響を与えます。その変化が「自然の営み」なのだと、巡視をしながら実感しています。
九州を訪れる機会がありましたら、ぜひ熊本県と大分県にまたがる阿蘇くじゅう国立公園、そしてくじゅう連山へ足を運んでみてください。
皆さんと自然の中でお会いできるのを楽しみにしています。
九州を訪れる機会がありましたら、ぜひ熊本県と大分県にまたがる阿蘇くじゅう国立公園、そしてくじゅう連山へ足を運んでみてください。
皆さんと自然の中でお会いできるのを楽しみにしています。


