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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

全国の国立公園において、自然観察会の自然解説や国立公園を利用する一般の方への指導や外来種の防除活動、野生動植物の調査などの活動にご協力して頂ける方々をパークボランティア(PV:Park Volunteer)として登録しています。

屋良部林道ウォーキング・パトロール観察会【石垣地域】

2022年08月09日
石垣 田村彰帆
アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは。
石垣自然保護官事務所の田村彰帆です。
 
西表石垣国立公園パークボランティア(PV:Park Volunteer)活動として「屋良部林道ウォーキング・パトロール観察会」を実施しました。
 
八重山地域には多種多様な動植物が生息・生育しており、八重山の自然を守るために法令や条例によって指定された希少な動植物の採取や捕獲が原則禁止されています。
 
屋良部岳の林道を歩き、自然観察を楽しみながら国立公園利用者に対する環境保全の啓発を行いました。
散策中には、放置された昆虫トラップも確認しました。
パトロールの様子
昆虫採集を行う利用者にチラシを配布しました。
自然観察では、マツバランの根も葉もないシンプルな構造やヒカゲヘゴの幹の蛇柄の謎など、PVさんに解説をしていただきました。
林道沿いの水たまりや側溝をのぞき込むとオタマジャクシやサキシマヌマガエルの姿があり、木の上のアイフィンガーガエルにも出会うことができました。
動物や植物に目線を向けてみることも自然の面白さに気づくチャンスです。
マツバランの写真
松の葉のようなマツバラン
解説の様子
解説をするPVさん
カエル
観察した生き物
観察会の様子
観察会の様子、大人も夢中になります。
石垣島・崎枝半島の屋良部岳は標高216mの山です。
林道からの登山では15分ほどで登頂することができ、崎枝湾から川平湾、周辺の島々を一望できます。
山頂に到着すると「フィーフィー…」とカンムリワシも滑空しながら鳴いていました。
カンムリワシ
大空に舞うカンムリワシ
トロルの舌
山頂からの景色
屋良部岳の山頂には、特徴的な岩の形から“トロルの舌”と呼ばれている人気スポットがあり、最近、利用者が増えています。
半袖や短パン、サンダルで登山する方がいるようですが、傾斜が急な場所もあり、ハブやヒル、マダニも生息するので、きちんとした登山用の服装で安全に楽しんでください。