慶良間
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2015年10月21日外来生物の授業を行いました!
慶良間 アクティブレンジャー 前山
はいたい!(こんにちは!)
座間味小学校の3・4年生に環境学習の一環で、特定外来種の授業をして欲しいと
依頼があり、座間味小学校に行ってきました。
座間味島にはグリーンアノールという特定外来種のトカゲがいます。
子供達は興味津々です。
島の子供達にとってトカゲと言えば捕まえちゃうもの!
まだ、島の一部にしか生息していなくて見たことのある子はほんの少数なのです。
そこで、岸保護官が外来生物の事から話していきます。
「島にはもともといなかったものが外来生物!!」
しっかり理解できたもようです。
授業の続きは、実際に生息している場所に行って、トラップを確認したりグリーンアノールを探したり!
実物は見つかりませんでしたが「生息場所を知ることができて良かった」と感想を言ってくれました。
今日の授業をうけて、自分たちが住んでいる島の自然環境をより理解して、勉強して
もらえたら良いなと感じました。
この結果は、まとめて授業で発表するそうです。
しっかり、話を聞いている真剣な子供達の目が印象的でした!
2015年10月14日慶良間花便り10月号
慶良間 アクティブレンジャー 前山
はいたい!(こんにちは)
慶良間諸島国立公園から10月に咲く花を紹介します。
朝夕は少し涼しくなり、空が高く秋を感じるようになりました。
夏とはひと味違うケラマブルーの美しさも際立ちます。
ヘクソカヅラ アカネ科
方言名はクサカンダ。
山地の林縁に生える多年生のつる草で、和名は全体に悪臭があることによる。
嗅いでみたがそこまで臭いとは思えない。
黄色く熟した実の汁は昔から、あかぎれやしもやけの薬として使われている。
慶良間では集落でもよく見られるので見つけたら嗅いでみてはいかがでしょうか??
ホソバワダン キク科
方言名はンジャナ・ニガナ。
日本に自生するニガナとは別種。
海岸の岩場から山裾にかけて生育し、慶良間では道端や海岸沿いの岩肌によく見られる。
沖縄では古くから選抜・栽培化され健康野菜として水に浸してあくを抜き、おひたし、白和え等にして
食べられている。ビタミンCやカロテン・カルシウムが豊富で風邪の諸症状や胃腸にも良いとされ
薬草としても利用されている。
タイワンクズ マメ科
方言名はマミハンジャ・マーミヌク・マミカンダー
奄美以南に分布する、つる性の多年生草本。
秋の七草の一つで、根から採った澱粉は葛粉、根を乾燥させたものは漢方薬の葛根(カッコン)。
台湾産葛根はタイワンクズの根を原料とするらしい。
慶良間では、林縁などに生い茂り刈り取られても、すぐにまた根に蓄えた養分を元に繁茂するが、
花は青紫色でとてもきれい。
2015年06月10日慶良間花便り 6月
慶良間 アクティブレンジャー 前山
はいたい!(こんにちは!)
梅雨の中休み?慶良間は真夏のようなお天気に恵まれています。
6月の慶良間の島々に咲く花々を紹介します。
☆ハマゴウ☆ クマツヅラ科
方言で「ホーガーギー」
砂浜に生える落葉小低木。本州・四国・九州からアジア東南部から南大西洋、オーストラリアにも分布している。夏に美しい花を咲かせる。果皮がコルク質で、海流に運ばれて分布する。慶良間ではビーチで見ることが出来る。
果実を陰干しにして乾燥させたものは生薬(しょうやく)で、蔓荊子(まんけいし)といい、漢方では滋養強壮、解熱、消炎などの目的で用いられる。
☆クサトベラ☆ クサトベラ科
方言で「スーキ」「ギシギシバ」
海岸の砂浜や隆起珊瑚礁上に生える常緑低木。
日本では薩南諸島以南の南西諸島・小笠原諸島に分布する。
ハワイには海に咲くこの花はビーチ・ナウパカと呼ばれ、花弁が下半分しかなく、同様に花弁が半分しかないマウンテン・ナウパカの花と合わせてはじめて完全な花になるという伝説があり、これは、恋人のいる若者に恋をした火の神ペレがその想いを果たせず、嫉妬して二人を引き裂いてしまったというお話。
慶良間では道沿いに多く見る事が出来る。
グンバイヒルガオ☆ ヒルガオ科
方言で「アミフィーバナ」「ハマカンダー」
日本では鹿児島県から沖縄県の海岸と、大分県佐伯市の海岸に生育する。それ以北の日本には分布しない。この種はハマヒルガオとは異なりサツマイモ属に含まれ、アリモドキゾウムシの宿主植物となることから、四国・本州以北への植物体の持ち込みは検疫によって禁止されている。
慶良間ではビーチに生えています。踏みつけたり、引き抜いたりしないで下さいね。
2014年09月12日慶良間諸島国立公園指定半年記念イベント!
慶良間 アクティブレンジャー 前山
3月5日に慶良間諸島国立公園が指定されて半年が経ちました。
半年を記念してふれあいイベントを実施しました。

阿嘉島・慶留間島でのイベントはクリーンUPウォーキング!
阿嘉島のターミナルから慶留間島の港まで参加者とゆっくりゴミを拾いながら歩きました。
参加者は少なかったのですが、橋の上からイカを見つけたり、住んでいても普段、目にすることのなかった植物やにょろにょろ泳ぐウツボを観察したりしながら慶留間島へ。
慶留間島の公民館では、岸保護官が国立公園の説明会を行い、参加者の方から地元の事を再発見でき参加して良かったと嬉しいコメントをいただきました!

座間味島では古座間味ビーチでのクリーンUPウォーキングを行いました。
とっても暑い日で大変でしたが、皆さんゴミを拾いながら島の植物や動物・外来種のグリーンアノール駆除現場などを観察し、保護官と話しながら楽しく過ごすことが出来ました。
思いのほかゴミもたくさん集まり、また開催しようという声も上がり有意義な時間でした。

渡嘉敷島では照山園地でふれあいイベントを行いました。
あいにくの雨でしたが、たくさんの方に集まって頂きました。
地元の方もあまり行かないという照山でしたが、頂上からは阿波連ビーチ・渡嘉志久ビーチを一望でき、とても眺めのいい場所でした。自然指導員から植物の話や、島の歴史を聞きながら子供達も楽しそうでした。
次回はお天気のいい日に、また開催したいと思います。
2014年07月31日ビーチクリーン
慶良間 アクティブレンジャー 前山
ケラマブルーの青い海と青い空!!ケラマは夏本番を迎えています。
が、台風12号の近づくケラマより、先日行ったビーチクリーンのお話です。
前回の台風後に浜に打ち上がった漂着ゴミを片付けに行って来ました。
ちぎれたロープ・ペットボトル・ビニール袋・ライター etc・・・
たくさんの漂着ゴミを拾いました。
ビニール類はウミガメやイルカなどが、間違って食べてしまい死んでしまう一因にもなりますし、これらのゴミは台風の度に砂と一緒にかき回され、どんどん地中に埋もれて、ゴミの地層のようになってしまいます。。。
島の皆さんで台風後に一斉に掃除をしていますが、それでも追いつかない位、打ち上がってきますので、出来るだけ出来る時に掃除をすることが必要になってきます。
今回は、保護管と二人で30分ほど・・ゴミ袋が2ついっぱいになりました。
また時間を見つけてビーチクリーンに出動したいと思います!そして、どんどん輪が
広がっていくように願います。
1月の慶良間に咲く花々を紹介します。
今年は慶良間も暖冬で花の時期も早くなっているように感じます。
冬が暖かいとヤマモモの実がたくさんなると言われているので、春になるのが楽しみです。
ヤマモモは実をつけた頃にまた、AR日記にて紹介します。
☆ツワブキ☆ キク科
太平洋岸は福島県以南、日本海岸は石川県以南に分布する常緑の多年生草本。
方言で「チファファ」「チーパッパ」
葉は「フキ」に似た丸いハート形で、縁はギザギザのものからなめらかなものまで様々。
表面はワックスを塗ったように光沢があることから「ツヤのあるフキ(蕗)→ツヤブキ」が
転じて「ツワブキ」となったと言われています。
茎はあく抜きをすると食べることができ、慶良間ではソーキ(豚)と煮ることが多く、
出汁を吸うのでとてもおいしく頂く事ができます。
慶良間では林道沿いに多く見ることが出来ます。
☆リュウキュウバライチゴ☆ バラ科
房総・伊豆・紀伊半島・山陽地方以南と朝鮮南部に分布する落葉低木。
方言で「インギイチブ」「ナスイチュビ」
別名「オオバライチゴ」で日当たりの良い場所に自生しています。
花は白色で大きく、葉はバラの葉に似ていて茎には棘があるので注意が必要です。
果実は紅紫色で大きいものは直径3㎝ほど有り、ボリュームが有りおいしく食べることが出来ます。
慶良間ではサーターアンダギー(揚げドーナツ)に入れたり、ジャムにして楽しみます。
林道沿いで見ることが出来るのでつまみながらお散歩するのも楽しみです。
今年は暖かいのでこの時期からちらほら花を見ることが出来ます。
実がつく頃にはヤマモモと共に紹介します!こうご期待!