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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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慶良間

37件の記事があります。

2018年05月31日官用船メンテナンス

慶良間 三石裕弥香

こんにちは。渡嘉敷事務室の三石です。

梅雨の慶良間のはずですが、少雨が続き深刻な水不足の状況となっています。毎日の生活の中で水の使い方を工夫し、節水を心がけたいですね。

さて、慶良間自然保護官事務所は、全国の環境省の事務所で唯一、動力船が配備されています。今回は官用船のメンテナンス作業を行いました。船底やプロペラの汚れは、速度の低下や燃費の悪化などの不便がおきるため、定期的な船底掃除や船底塗装をしています。

まずは水中で船底の汚れを落とします。

昨年9月以来の船底掃除でしたので結構頑固な汚れの所もありました。

↑藻を半分落としたところ

↑ひょっこり顔を出していたギンポ

その後船を陸揚げし、水棲生物の付着や船底の腐食を防ぐ為に専用の塗料を塗布します。

喫水に沿ってマスキングテープを貼ります

「ル・コライユ」は官用船の名前で、フランス語でサンゴを意味します!

↑塗装作業の様子

↑同時に500時間点検作業中。(500時間は運行させた時間です。)

↑塗装後の官用船ル・コライユ

暑い中でしたが、船底塗料の塗布、船体のワックス掛けまで完了し、見違えるほどきれいになりました!

慶良間諸島の島間の移動や巡視に、また活躍してもらいたいと思います。

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2018年05月17日【座間味村からのお知らせ】古座間味ビーチの遊泳区域が設定されました!

慶良間 アクティブレンジャー 前山

はいたい!(こんにちは!)

慶良間諸島国立公園の利用拠点の一つである座間味村の古座間味ビーチについてお知らせです。

平成30年5月17日(木)より古座間味ビーチの遊泳区域が下記の赤線内となります。

座間味村では、遊泳区域を事故防止や周辺環境保全を目的とし、設定しています。

座間味村古座間味ビーチ 遊泳区域

近年、 古座間味ビーチのサンゴに元気がありません。
このままでは サンゴがいなくなり魚も見られなくなることが懸念されます 。
皆様に長く愛して頂ける ビーチで あるために 一部の サンゴを休ませることになりました。
サンゴを守る取り組みにご理解ご協力をお願いたします。

また、遊泳区域内では、生き物たちが住む環境を変えてしまう事が懸念されますので

魚への餌付けもしないようにご協力をお願いいたします。

いつまでも自然のままの海を楽しめるように、利用する個々が、「お邪魔している」気持ちを

忘れないことが大切だと思います。

みんなで素晴らしい海を守りましょう!

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2018年04月21日「座間味村の海開き」開催!

慶良間 沖縄管理者

はいたい!(こんにちは!)

4月21日土曜日に、阿真ビーチで「座間味村の海開き」が開催されました。

今年の海開きのテーマは「きらめく海は未来へつなぐ」

このテーマは毎年、島の子供たちが考えたものから選ばれます。

今年もすてきなテーマに決まりました。

座間味村では神事が受け継がれていますので、海開きの前にビーチで、神人(かみんちゅ)による安全祈願が行われます。

4月に着任した松本自然保護官も皆さんに紹介していただきました。

そして、いよいよ海開き宣言です!

阿真ビーチに自生するグンバイヒルガオをテープに見立てて結び目をほどきます。

子供たちの代表による海開き宣言が終わると、準備体操をして、いざ!海へ!!

少し肌寒い日でしたが、子供たちは元気よく海に飛び込んでいました♪

座間味村の海開き海開きが終わると、大人から子供まで毎年楽しみにしている"魚のつかみ取り"

今年も、前日に「アミジケー」と呼ばれる追い込み漁でたくさんの魚を捕って準備が行われていました。

子供も大人も大興奮であっという間に終了しました。

捕まえられなくて泣いている子、大きな魚を捕まえて拍手喝采を浴びる子!

来年も頑張ろう!!年々、成長している子供たちが逞しく感じられました。

魚のつかみ取りいよいよシーズン到来です。安全第一で今年も慶良間諸島国立公園の海を満喫しましょう♪

是非!慶良間ブルーの海へ足を運んでみて下さい。

お待ちしています♪

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2018年04月20日「2018鯨海峡とかしき島海びらき」

慶良間 アクティブレンジャー 前山

こんにちは。慶良間自然保護官事務所 渡嘉敷事務室の三石です。

4月14日(土)、「2018鯨海峡とかしき島海びらき」が渡嘉敷島の阿波連ビーチにて開催されました。

慶良間諸島の海域には12月下旬~3月にかけてザトウクジラが繁殖活動の為にやってくることで有名ですが、クジラたちが北の海へ旅立った後、4月上旬頃からビーチが賑わいをみせ始めます。

当日は南風が強い中ではありましたがお天気には恵まれ、オープニングセレモニーでは神官による安全祈願、那覇航空基地ヘリコプターからの安全宣言メッセージの投下、阿波連小学校児童による海びらき宣言のあと、昆布で出来たテープカットならぬ"昆布カット"で子供達が元気に海に飛び込みました。

 引き続き、慶良間太鼓やハワイアンフラの演舞、魚のつかみ取り等のイベントが催され、最後は地元青年会によるエイサーで閉会となりました。

tokasikiumibiraki

 水着で泳ぐにはまだ少し水温が低いですが、島の子供達や大勢の観光客の方が阿波連ビーチを楽しんでいました。

 4月21日(土)には続いて座間味島の海びらきが阿真ビーチにて開催されます。

 いよいよ本格的な海のシーズンの始まりです。

慶良間諸島国立公園の美しい自然を守る為に、魚への餌付け禁止、水中生物には触らない、サンゴを折らない・踏みつけない等のルールやマナーを守り、ケラマブルーの海を満喫して頂きたいと思います!

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2018年04月18日座間味島の神事「流れ船」

慶良間 アクティブレンジャー 前山

はいたい!(こんにちは!)

4月18日(旧暦の3月3日)慶良間諸島座間味島で流れ船(ながりぶね)という神事が行われました。

この日の午前中は、清明祭【シーミー】:午前中は先祖供養のためにご馳走を持ってお墓まいりをします。
午後は、浜下り【ハマウリ】:女性はこの日に海に足をつけると身が清められ健康でいられるとされている

ので、浜で潮干狩りなどを楽しみます。採れるのはティジャラ(マガキガイ)・サザエ・シャコ貝など!
そして、16時になると大漁旗を掲げた船が島中から安慶名敷島に集合します。航海安全と大漁を祈願し、船でパレード(写真)をした後、船を数隻ずつ連結して(今年は最大6隻!)座間味港の中をまわります。
船上では歌や三線が奏でられ、カチャーシー(伝統的な踊り)を踊ったり、太鼓を鳴らしたりして賑やかに

行われます。

座間味村流れ船

この行事は三月遊びとも言われ、昔は沖縄各地で行われていましたが、現在は、ここ座間味島だけで

行われているとのことです。

この神事が終わると、いよいよ海開きです!

もう夏はそこまで来ています♪

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2018年03月06日「さんごゆんたく館」オープニング式典 開催!

慶良間 アクティブレンジャー 前山

はいたい!(こんにちは!)

慶良間諸島国立公園においてサンゴ礁の保全や情報発信を目的とした施設

「さんごゆんたく館」を座間味村阿嘉島に建設し、2018年3月5日「サンゴの日」に

オープニング記念式典を行いました。

さんごゆんたく館 外観

「ゆんたく」とは、方言で「おしゃべり」の意味で、村内の公募により選ばれました。

気軽に訪れ、サンゴや自然について「おしゃべり」することで、慶良間諸島国立公園を

より深く知ってもらえたり、様々な映像を見て、くつろいで頂けるような空間作りを

進めていきます。

さんごゆんたく館 式典村内外からのたくさんの方々に参加して頂き、賑やかで素敵なオープニング式典と

なりました。

とかしきなおみ環境副大臣の挨拶から始まり、たくさんの方にご祝辞をたまわり、

電報も頂きました。さんごゆんたく館の概要説明や紹介を行った後、琉球大学

名誉教授 土屋様にご講話して頂き、地元の阿嘉小学校・慶留間小学校の子供達の学習発表が

ありました。ケラマジカの研究やサンゴの産卵観察会の様子など、堂々と発表している姿は

とても頼もしかったです。

さんごゆんたく館 式典 阿嘉小学校 慶留間小学校学習発表 記念撮影最後にドローンで記念撮影を行いました。

さんごゆんたく館が多くの人に愛される施設となるよう、ワークショップや発表会・

フォトコンテストなど参加型のプログラムを作り、慶良間諸島国立公園が、更に素晴らしい

場所になるお手伝いをしていきます。

皆様!是非!「さんごゆんたく館」へ遊びに来て下さい♪お待ちしています。

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2017年10月27日平成29年度 サンゴ礁モニタリング調査

慶良間 アクティブレンジャー 前山

はいたい!(こんにちは!)

今年も慶良間諸島国立公園のサンゴ礁モニタリング調査が始まりました。

例年より遅めの台風を避けながら、座間味島と阿嘉島のモニタリングが

終了し、残るは渡嘉敷のみです。台風22号が過ぎ去ったら行う予定です。

今年もスポットチェック法、各島12カ所、トランセクト法、各島3カ所ずつ行いました。

スポットチェック法は、数mから10mの範囲を調査員2名で泳ぎ、サンゴの被度や新しいサンゴの

加入度、大型卓上ミドリイシの大きさ、オニヒトデの有無などをマニュアルに沿って

調査していきます。

スポットチェック

トランセクト法は各調査地点で40mラインを2本設置して1m×1mの枠の中の目視観察と

写真撮影を行います。

トランセクト法

慶良間のサンゴは元気いっぱいでした。

昨年に引き続き、高水温の影響によるサンゴの白化が心配されましたが、

ほぼ、白化せずに元気に育っています。

この素晴らしいサンゴ礁を守るためにできることを考えて実行していきたいものですね。

海中に広がるサンゴ礁デバスズメダイ 青色 サンゴ薄茶色 

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2017年03月07日渡嘉敷島 見花原遊歩道開通式典

慶良間 アクティブレンジャー 前山

はいたい!(こんにちは!)

3月5日(日)サンゴの日に慶良間諸島国立公園指定3周年を記念して

渡嘉敷島の東側に位置する見花原遊歩道の開通式典を行いました。

見花原遊歩道は平成27年度から整備が始まり2カ年を経て完成しました。

歩道の全長は約1kmで、元々あった砂岩の道を活用して、案内板を設置し

四阿を2棟整備しました。海岸からの強風に耐えて育った木々は大きく育たず、

風衝植生を作り出しています。

リュウキュウマツは本来は20mを超える樹高に育つのですが、

見花原遊歩道では視界を遮らず、雄大な景色を見ることができます。

当日はお天気も良く、渡嘉敷村の皆様に集まって頂き、無事に開通式典を終えることができました。

見花原遊歩道完成式典

開通式典の後は子供たちも交えて自然観察会を開催しました。

慶良間では花々が咲き始める季節ですので植物を観察するにはとても良い時期です。

左上ヒメハギ右上オキナワシャリンバイ左下シラタマカズラ右下オキナワハイネズ

左上オキナワシャリンバイ・右上ヒメハギ・左下シラタマカズラ・右下オキナワハイネズ

他にもたくさんの植物を見ることができました。

また、砂岩でできた道は沖縄本島を一望できる台地へとつながっており、

海風を感じながら楽しく歩くことができます。

見花原遊歩道景色

この見花原遊歩道を島の方々と広く世界の方々に利用して頂けるように

季節ごとに観察会を開催したいと思っています。

渡嘉敷島を訪れた際は是非!歩いてみて下さい。渡嘉敷の大自然の魅力に

気付いて頂けるはずです。

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2016年05月16日慶良間が梅雨入りしました。

慶良間 アクティブレンジャー 前山

はいたい!(こんにちは!)

本日、慶良間が梅雨入りしました。

午前中はとっても良いお天気で梅雨はどこへ行ったんでしょう?

と、村民も水不足を心配していたのですが、午後から滝の様な

雨と共に気象庁の発表がありました。

写真は迫り来る梅雨前線です。

展望台から見た梅雨前線

海に黒い影は雨を伴って迫ってくる様子です。

昨年より一週間遅い梅雨入りですが例年通りあけてくれると良いなと思います。

最後に、梅雨入り前の大潮の干潮時の様子です。

潮が引いて陸からもサンゴを観察することが出来ます♪

大潮時に陸に現れたサンゴ礁

潮が引くと間近でサンゴを観察することが出来ます。

サンゴは潮が引いて陸に出てしまっても自力で粘液をだして乾燥から身を守ることが出来ます。

身をを守るための自衛本能です。

サンゴから粘液が出ている写真

生き物の力に感動します。

キラキラ太陽がまぶしい夏が来るのを心待ちに、梅雨をすごしたいと思います。

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2016年02月17日ザトウクジラの季節がやって来ました♪

慶良間 アクティブレンジャー 前山

はいたい!(こんにちは!)

皆様いかがお過ごしでしょうか?

慶良間は夏と冬が入れ替わるような気温差が週替わりでやって来て困ってしまいます。

ですが、慶良間はクジラシーズン真っ只中!

今年は多くのクジラや親子クジラが慶良間海域に訪れています。

2頭のザトウクジラが泳いでいる

まず、座間味島の稲崎にある展望所からクジラを探します。

この展望所は昨年7月に共用が開始された環境省が慶良間諸島国立公園に初めて整備した

展望所です。晴れた日には久米島まで見え、デッキに立つと海の上に浮かんでいるような

不思議な感覚を味わうことが出来ます!

座間味島の稲崎にある展望所

12月から3月頃まで慶良間海域で主に見ることが出来るのはザトウクジラです。

体長は13~15M。体重は約30t。とても大きい海のほ乳類です。息継ぎをする時にあがるブロウを探しています。

展望所からザトウクジラを探す

クジラを確認すると、ホエールウォッチング船が港から出港し、クジラの進行方向などを

邪魔しないように少し離れた場所でウォッチングを開始します。

中には船に近寄ってきて遊んでくれる?クジラもいます。

そうしたら、エンジンを切ってクジラが放れていくまで一緒に海を漂います。

晴れた日には、ブロウに虹が架かります。見ることが出来ると幸せになれるとか?!

レインボーブロウ

クジラ達は様々なアクションを見せてくれます。

豪快なジャンプ!ブリーチ。手を振るような仕草ペックスラップ。

顔を水面ににょきっと出すスパイホップ。などなど。

ザトウクジラのアクションのイラスト

是非、クジラたちに会いに慶良間諸島国立公園に遊びに来て下さい。

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