西表石垣国立公園 石垣
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2015年08月13日ドキドキ!鍾乳洞探検【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 神保彩葉
石垣自然保護官事務所では、石垣島北部地域の子ども達にも自然に触れ親しんでもらう機会を作るために、
北部の子ども達を対象に子どもパークレンジャー事業を行っています。
先日8月6日は、地形、地質とコウモリ等の洞窟性の生き物を学ぶため、鍾乳洞に行ってきました!
▲草むらをかきわけて・・入り口はどこだ~?!
▲入り口発見!ロープでゆっくりと降りていきます・・。
鍾乳洞の中にはコウモリがたくさん住んでいます。
そこで、コウモリの鳴き声を聴くことの出来る装置、「バットディテクター」を使って鳴き声を聴きました。
頭上を飛び回る多数のコウモリに子どもたちが歓声をあげていました。
▲バットディテクター
▲鍾乳洞の中
真っ暗な鍾乳洞。
洞窟の中には所々に真水がたまっている箇所もあります。
しかし、水のある場所へも物怖じせずにジャブジャブと入っていく子ども達。
ウェットスーツ、ヘルメット、ヘッドバンドと完全装備した姿は、まるで"探検家"のようでした!
しばらく突き進むと光の入る明るい場所に到着しました。
▲辿り着いた場所
辿り着いた場所で記念撮影を終え、来た道を戻り、閉会式。
鍾乳洞は、一見海やサンゴは関係がないように見えても、サンゴと密接に関わっていること、昔はサンゴだったことを子ども達へ説明し解散となりました。
なかなか鍾乳洞の中を探検するという機会は少なく、今回貴重な体験になったと思います。
自分たちの住んでいる島には自然体験ができる貴重な場所があると、子どもたちが大きくなったときに自慢できるような環境を、私たち大人が守っていきたいものです。
2015年08月06日名蔵アンパル清掃活動【石垣地域】
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本
2005年11月にラムサール登録湿地となった名蔵アンパルは、今年で10周年を迎えます。そこで、ラムサール条約登録10周年記念事業として、8月1日~2日の2日間で名蔵アンパルのゴミ清掃作業が行われました。
名蔵アンパルは、干潟やマングローブ林、海浜などで構成されている多様な自然環境が残っている貴重な湿地です。今回は、その名蔵アンパル内にある排水路の下流に堆積したゴミの清掃活動を地元団体の「アンパルの自然を守る会」が環境省のグリーンワーカー事業を活用して行ったもので、地元の関係団体や高校生のみなさん約50人にご協力いただきながら実施されました。鳥の影響の少ない時期ということで真夏の暑い時期の作業となりました。
カヌーで排水路の下流に到着
作業1日目は、散乱しているゴミを集める作業を行いました。約30年近くも清掃活動を行っていなかったエリアだったため、多くのゴミがマングローブ林内にありました。集めたゴミの中には、肥料袋、防風ネット、タイヤなどのゴミがありました。他にも農業用の貯水タンク、冷蔵庫、洗濯機、チャイルドシートのような大きなごみもありました。
名蔵アンパル内での清掃活動の様子
2日目は、みんなで集積したゴミを排水路の中流部にかかった橋までカヌーで運び、クレーン付き車両で橋上に運び上げる作業を行いました。大きなゴミをカヌーで運ぶのは、とても操作が大変だったと思いますが、転覆することなく無事に運び上げるのはさすがです。
そして、運び上げたゴミをみんなで分別し、作業は終了しました。
カヌーで集積した大きなゴミを運ぶ様子
炎天下の中での清掃活動でしたが、汗をかきながら参加したみんなが協力し合い、約30年間もゴミが堆積していた場所がすてきな環境になりました。ゴミを回収する作業は、ヘドロに足を取られたり、ヘドロから出る硫黄のような臭いにも耐え、泥だらけになりながらの作業でしたので、みなさん本当にお疲れさまでした。
2015年07月29日海の自然教室in真栄里【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 神保彩葉
毎年環境省主催で行っている、スノーケルを使った海の観察会、海の自然教室in真栄里と題して、7月18日(土)に開催しました!
当日参加者は13名(親子4組、中学生4名、一般1名)となりました。
今年は午前中に室内学習、午後から班に分かれて、スノーケルの観察を行いました。
始める前に、ちょっとしたゲームを行い、緊張している心と体をほぐしてから学習開始。
まずは生き物クイズ!
今回こんなクイズを出題してみました(^^)
みなさんはどれくらい答えられますか?
▲生き物クイズ
ヒントがないと分からない!ということで環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターの中にヒントを隠し、参加者に探し出してもらいました。
子どもも大人もセンター内を探し回り、「ヒントはどこだ~」と必死に探していました。
クイズの後、海に入る際の注意事項を説明してから、お昼休憩。
休憩中には、生き物をどれだけ見つけられるか、耐水性のビンゴを作成し、ビンゴの枠の中に見たい生き物を描いてもらいました。
▲生き物ビンゴ
作成したビンゴシートを持って、いよいよ海へ!
▲参加者とユビエダハマサンゴの群落
ビンゴに描いた生き物を見つけようと、参加者もスタッフも一生懸命探しました。
すると、班のリーダーをお任せしていたパークボランティアの方が、クモガイの仲間を見つけました。
このクモガイ、なんと手の上に乗せるとピョンっと跳ねて、海の中に帰っていったそうです。生き物にはいつも驚かされるばかりです...。
▲クモガイの仲間
そして閉会式。ビンゴの結果を参加者に尋ねると、なんと全員ビンゴ!
中には全部ビンゴしたという参加者もいたほどで、みなさん景品を手に満足そうにして帰って行きました。
真栄里海岸は街にとても近い海です。しかしこれだけ多くのサンゴや生き物たちも生活しています。
私たちの暮らしているすぐ近くに豊かな自然が存在していること、そしてその自然に興味を持ち、好きになってもらうことから自然保護は始まると思います。
スノーケルが初めてだった参加者も、そうでない参加者も、今回の観察会を通じて、海との距離を縮めるきっかけとなってくれれば幸いです。
夏休みもまだ始まったばかり。
みなさまも是非夏休みの思い出作りに、海に足を運んでみてください。
※海に入る際は、必ずルールを守り安全に楽しみましょう。
2015年07月21日第8回石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本
今年で第8回目となる石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦を、環境省主催、石垣市共催により、平成27年7月13日(月)~8月2日(日)の21日間実施しています。
オオヒキガエル捕獲大作戦は、市民の方を一般募集し、参加された方々がオオヒキガエルハンターとなり、石垣島に生息しているオオヒキガエルを捕獲することで、数の多さや生態系への悪影響を肌で感じていただくことを目的としています。そして、捕獲イベントとして毎年実施し、数多くの個体を捕獲することで他の八重山諸島への侵入を防除することも期待できます。
【農道の脇から出てきたオオヒキガエル】
オオヒキガエルが石垣島に入ったのは、1978年で、害虫駆除のため人為的に数個体が持ち込まれたのが始まりと言われています。現在では、石垣島の畑や田んぼだけでも3~5万匹の個体が生息しているという推定もあります。オオヒキガエルは害虫以外の昆虫も食べてしまうため、石垣島在来の昆虫が減ってしまうおそれがあると心配されています。
また、オオヒキガエルは毒をもっています。目の後ろに、耳腺と呼ばれる液状の白い毒を出す部分があります。毒の出る箇所を刺激しなければ毒は出ませんが、カエルを食べるヘビが丸飲みして死んだり、ペットの犬や猫も毒によって死んでしまうケースも起きています。まだオオヒキガエルが生息していない西表島で繁殖してしまうと西表島にしか生息していないイリオモテヤマネコなどにも影響が出てしまうおそれがあります。そのため、環境省では各離島の拠点となる港で重点的に防除を行うとともに、西表島等で鳴き声によるモニタリングを実施し、早期発見・防除に務めています。
島にもともと生息していない生き物である外来生物が増え続け、外来生物が当たり前のように島の自然になじみ、本来あるべき自然の姿が失われていくことは、とても寂しく残念なことですし、長い年月をかけて築かれてきた生態系のバランスが突如として狂ってしまうことは,とても恐ろしいことです。
【捕獲されたオオヒキガエルの幼体】
去年、実施したオオヒキガエル捕獲大作戦では、14日間と短い期間でしたが、高校生を含む42名の市民に参加していただき、計2,772個体のオオヒキガエルを捕獲することが出来ました。今回の捕獲大作戦は21日間と前回に比べ、少し期間が長いので、去年よりも多くの個体が捕獲出来ることを期待しています。
【第8回石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦ポスター】
2015年07月21日平久保サガリバナ開花式
西表石垣国立公園 神保彩葉
みなさま「サガリバナ」をご存知ですか?
サガリバナは熱帯、亜熱帯地域に自生する樹木で、石垣島では6月から9月に見頃を迎えます。この花は、日没後から開花し、朝には花が落ちてしまうという特徴を持っています。
7月4日、石垣島の北部にあります、平久保地域にて平久保サガリバナ保存会主催の平久保サガリバナ開花式が行われました。
▲地元の子どもたちによるセレモニーで幕開け 写真提供:大塚勝久
▲平久保サガリバナ保存会、米盛会長から挨拶
開花式当日は、すでに咲き終えてしまった花も多かったですが、
月夜に照らされる幻想的なサガリバナに多くの人が魅了されていました。
まだつぼみも多く見られ、順次開花していくサガリバナを観ることができますので、是非サガリバナの観賞と芳香を楽しみにいらしてみて下さい。
▲サガリバナ
平久保サガリバナ地図(石垣市観光交流協会)
2015年06月30日ボートでスノーケリング!
西表石垣国立公園 神保彩葉
こんにちは!石垣自然保護官事務所の神保です。
6月18日にフサキリゾートさまに全面的なご協力を頂きつつ、真喜良小学校の子どもたちと環境省子どもパークレンジャー事業で、ボートスノーケリングをしてきました!
この日に至るまで、1.室内でサンゴの学習2.プールでのスノーケリング練習と段階を踏んで学んできた子どもたち。いよいよ海に入る日が来ました!
当日は少し波が立っていたこともあり、海に入る前は不安や緊張の表情を浮かべる子どもの姿も見られました。
しかし、スノーケリングポイントまでの移動はなんとバナナボート!
おかげで緊張していた子どもたちも、気持ちが少し和らいだ様子でした。
▲ 移動の様子
▲ ゆっくりと海に入る子どもたち
▲ スノーケリングの様子
初めは緊張していた子も、慣れると少しずつリラックス。後半は、「ひとりで泳げるよ!」と浮環を使わずに泳ぐ子も。
怖かったけれど泳ぐことができた、生きているサンゴを初めて見た、そんな経験がこれから子どもたちの自信へつながっていくと思います。
今回、ボートやバナナボート、スノーケリングのサポート等、フサキリゾートのみなさまの全面的なご協力でここまで有意義な学習が実現しました。本当にありがとうございました。
「自分たちの住んでいる街の近くにもサンゴがある」ということを今回子どもたちに知ってもらえたと思います。今後も身近な生物や自然に興味を持てるようなきっかけを作れるよう努めていきたいと思います。
2015年06月10日見つけた与那国島の生き物【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本
5月25日~26日の1泊2日で鳥獣保護区の制札を設置するために与那国島へ行ってきました。沖縄地域は梅雨に入っているため、当日の際も与那国島は曇りで、やや雨の降る天気でした。
鳥獣保護区に新たに設置した制札
与那国島は日本最西端の島です。快晴で空気が澄んだ日には西海岸から台湾の山々を望むことができますが、今回はあいにくの天気でしたので展望することができず残念でした。国境がすぐ近くにあると思うと不思議な感じがします。与那国島には、国内希少野生動植物種に指定されているヨナグニカラスバトやキンバトなどの希少な鳥類が生息しています。鳥類を保全していくために約1,040haの地域が国指定与那国鳥獣保護区に指定され、約63haが特別保護地区となっており、大規模な開発などが規制され、希少鳥類が生息しやすい環境が維持されています。
今回は、台風等で倒れ、撤去されたままだった鳥獣保護区の境界線に新たに制札を取り付けました。沖縄地域は台風が直撃することもあるため、台風後は制札の看板が飛ばされ、支柱だけ残されている被害も多くあり、定期的な巡視は欠かせません。
ナンバンギセル
与那国の林道を走っていると、ナンバンギセルという植物を発見しました。ナンバンギセルは日本各地で生息している植物で、絶滅危惧種に指定されている県もあります。開花は夏から秋にかけて見られ、自ら光合成をすることができないため、他の植物に寄生して養分を得ながら成長し、主にイネ科の植物に寄生する寄生植物です。名前の由来は、その名の通り、むかし、南蛮人がくわえていたパイプに似ていたことから「ナンバンギセル」と名付けられたようです。
上の写真をご覧ください。少しインパクトがありますが、この大きな幼虫も与那国島の生き物です。何の幼虫かわかりますか?
正解は・・・ヨナグニサンの幼虫です。
日本最大の蛾として知られ、沖縄県の天然記念物に指定されているヨナグニサンの幼虫。ヨナグニサンは、与那国島の方言で「アヤミハビル」と呼ばれ、「模様のある蝶」という意味があります。むかしは、標本用に乱獲される等、生息数が危機的な状況まで減少しましたが、現在では、地元の皆さんの保護活動のおかげで、たいぶ生息数が増えてきているようです。5・6月はヨナグニサンの幼虫の時期で、最初に幼虫を見た際は、すごく大きくて、驚きました。ぜひ、与那国島にお越しの際は、観察して頂きたい生き物の1つです。
2015年05月25日楽しく学ぼう!サンゴ学習【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 神保彩葉
みなさんこんにちは。
沖縄地方はついに梅雨に入ったようです。恵みの雨、たくさん降ってほしいですね。
さて、5月20日に西表島にある上原小学校の子どもたちがサンゴを学びにやってきました!約一時間の授業ということで、前半はクイズを交えたスライドで「サンゴとは何か」を学び、後半は「サンゴの役割」についてグループで話し合いました。
クイズでは思わぬ難題に、悩みに悩んで答えを決めるのに時間をかけている子も。「サンゴは何の仲間なの?」「サンゴ礁ってなんだろう?」答えられそうでも知っていないとなかなか答えられないですよね。
そしてサンゴの骨格を見ながら、ポリプのお勉強!
▲ ポリプはどこにあったのかな?
後半は4つのイラストをみて、それぞれなにをしているところなのかを書き出し、そこからサンゴの役割を考えて、発表してもらいました。自分たちで自由に考えてみることで、また違った視点からみることもできたのではないでしょうか。
▲ 使用したイラスト
▲ 話し合いの様子
最後にセンター内の見学...。
ところでみなさん、実は歩き回るサンゴもいるって知っていますか?
こちらのクサビライシの仲間は、ゆっくりですが歩き回ることができるのです。
別名:アクロバットサンゴとも呼ばれています。
どうしてもサンゴは動かないイメージがあり、なかなか動物と認識されにくいのですが、授業内でこの話もしたので印象に残ったのか、サンゴの骨格標本を見て「これ、歩くやつだよね!」と覚えてくれたようです。
▲クサビライシの仲間
熱心な子どもたちの姿勢から、私たち自身も新たな発見や学ぶことがありました。豊かな自然を次世代につなげていくためにも、子どもたちの好奇心や疑問を大切にしていきたいですね。
2015年04月13日竹富島ビジターセンターゆがふ館にバードストライク防止ネット設置【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 神保彩葉
皆さまはじめまして!
今年度4月1日付けで石垣自然保護官事務所に着任しましたアクティブレンジャーの神保です。
このアクティブレンジャー日記を通して、より多くの皆さまに西表石垣国立公園の旬の情報を提供していきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
早速ですが、4月3日に竹富島ビジターセンターゆがふ館にてバードストライク防止のネットを設置してきました。(バードストライクとは、主に鳥が人工物に衝突してしまう事故のことを言います。)
天敵ハヤブサのイラストと防止ネット
ここでよくバードストライクに遭う鳥の種類は、アカショウビンやキンバトなどだそうです。
今までもバードストライクが起こりやすい窓ガラスには、天敵動物のイラストを貼るなど、対策はしていたのですが、それでもバードストライクの被害が起きてしまうとの事で、せめて死亡事故が防げないかとの思いで、今回ネットを設置し、対策を強化しました。
このネット設置で、少しでも被害が軽減できることを祈ります。
ネット設置後、竹富島島内の巡視も行いましたが、島内の至る所でデイゴの真っ赤な花が見頃を迎えておりました。
八重山群島は、早くも初夏を迎えているようです。
夏本番はまだまだこれから!
八重山の暑さに負けず、精力的に巡視等の業務に勤しみたいと思います。
こんにちは。石垣自然保護官事務所の仲本です。
前回、お知らせしていました第8回石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦が無事に終了し、8月16日(日)に表彰式を行いました。結果は、21日間の捕獲期間で2,950個体を捕獲することができました。捕獲してくれた皆様、本当にありがとうございました。また、夜遅くまでお疲れさまでした。
第8回石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦捕獲結果
また、7月22日の夜間には、西表石垣国立公園パークボランティア活動として、石垣島の石垣港にある人工島(約70ha)で、オオヒキガエルの捕獲作業を実施しました。
この活動は、石垣島から他の八重山諸島へのオオヒキガエルの侵入を防ぐため、石垣港近くに生息しているオオヒキガエルを捕獲し、資材や荷物を乗せる船に紛れて、オオヒキガエルが他の八重山諸島へ侵入するリスクを少しでもなくしていこうと取り組んでいるボランティア活動です。定期的な捕獲を始めた最初の年は2012年でした。2012年の1年間は月2回のペースで人工島のオオヒキガエル約1200個体を捕獲することができました。毎年定期的に捕獲したおかげで、年々捕獲数が減少し、現在では1個体のオオヒキガエルを見つけるのも困難な状況まで減少してきています。
テトラポットや石材が置いてある人工島の環境
捕獲は、パークボランティアや環境省業務委託の調査員、港湾工事事業者のみなさんにもご協力いただき、総勢25名で行いました。資材やコンクリートブロックの下など、人工島の平坦な広い砂地を探索していただきました。オオヒキガエルは、一度に数万個の卵を産むため、一度でも繁殖を見逃してしまうと、たちまち個体が増えて、オオヒキガエルだらけになってしまうため、そうさせないように、丹念に探していきます。
2時間近く探索しましたが、うれしいことに今回オオヒキガエルを発見・捕獲することはありませんでした。作業された工事事業者の方からは、オオヒキガエルを捕獲したかった(!?)と残念がるみんなの声も聞けて、意欲的に活動に参加してくださったみんなを見ることができ、うれしく思いました。
港湾工事事業者へオオヒキガエルについて説明
せっかく、ここまで人工島のオオヒキガエルの生息数を減らしている現状なので、これ以上、人工島でオオヒキガエルが繁殖して増えないように、これからも地道に巡視を続けて行きたいと思います。