アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
ミヤマキリシマが見頃の韓国岳
2022年06月09日
えびの
こんにちは。はじめまして!
この5月からえびの管理官事務所に着任しました、柴山理彩です。
少しずつ霧島錦江湾国立公園霧島地域の様子をお伝えできたらと思います。よろしくお願いします。
前回の池田ARの回に続き、今回は韓国岳(からくにだけ)へ巡視に行った時の様子をお伝えします。
韓国岳は霧島火山群内、最高峰の山です。展望や植物を楽しみつつ、ゆっくり登っても往復4時間ほどで
登山口まで戻ってくることができます。(現在は新燃岳火口周辺規制により、獅子戸岳方面への登山道を
通行することはできません。)
えびの高原から見た韓国岳
現在韓国岳ではミヤマキリシマが見頃を迎えています。満開の株もあれば、まだつぼみが残る株も多く
見られ、もうしばらくの間、花を楽しむことができそうです。
(写真は5月27日時点の状況)
そして、この時期の登山では花だけでなく、天気の良い日には木のてっぺんでさえずっている鳥を多く見る
ことができます。韓国岳では3合目を過ぎたあたりから徐々に樹高が低くなり、人間の目線よりも下になる
ため、木にとまっている鳥たちが非常に見つけやすいです。この日はウグイスとホオジロを見ることができ
ました。
ウグイス ホオジロ
巡視に行った日はちょうど天気も良く、多くの方が訪れていました。山頂の岩場付近では昼食を食べたり、
写真撮影をしたり、お昼寝をしたりと、みなさん思い思いの方法で楽しんでいらっしゃいました。そんな山頂の岩の上にはノウサギの落とし物も。
ノウサギの糞。シカの糞は俵型をしているのに
対し、ノウサギの糞はきれいな円盤型をしています。
日中の登山時に野生動物を見かけることはあまりないのですが、このような痕跡から実際にいることが分かると私は嬉しくなります。
みなさまもぜひ、ゆっくり自然を感じながら韓国岳登山をされてみてはいかがでしょうか?