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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

立命館アジア太平洋大学(APU)とのくじゅう現地確認 【くじゅう地域】

2021年11月25日
阿蘇くじゅう国立公園 神代拓馬

こんにちは。

紅葉も終わり、最低気温が氷点下になる日も増えてきました。

今回は、立命館アジア太平洋大学(APU)と行った、くじゅう現地確認の話をしたいと思います。

くじゅう連山の登山道周辺では、利用者のための看板が多くありますが、そこに建てた内容の意図が分からなかったり、乱立していたりなど逆に利用者を困らせる看板があったりしています。

      乱立した看板類          擦れて見えなくなっている看板

今回、確認に同行いただく立命館アジア太平洋大学(APU)は、大分県別府市に本部を置く私立大学で、開学以降、130を超える国からの学生を受け入れています。世界中から学生が集まり、多文化が共生した環境の中、国際社会に貢献する人材を育成しています。環境省とは、協力して国立公園の魅力を世界に向けて発信し利用者の拡大を図る「オフィシャルパートナーシップ」を結んでいます。

利用者を困らせる看板をどのように改善したらよいか、登山初心者・外国人利用者といった視点で意見を出してもらうために今回の取組みを行いました!

     確認の流れを説明            登山する前に準備体操!

              説明を受ける留学生さんたち

また、途中でアクティブレンジャーの仕事も体験してもらうために、道標設置も行ってもらいました。どこに設置すれば道標として機能し、見やすいか真剣に話し合っていました。

           意見を出しながら設置する留学生さんたち

すべてのプログラムが終了し、皆さんから登山初心者・外国人利用者の立場で意見をいただくと、普段当たり前に登山する自分たちでは気づけない部分も分かってきて、とても勉強になりました。

例えば、噴火警戒レベルがわかるようになっている看板では、危険度レベルの色分けが信号と同じ青→黄→赤になっていますが、青を緑に変えると外国人にも分かりやすいとの意見をいただきました。

今回の確認を活かし、より利用者の方々に分かりやすい看板整備ができるように努力したいと思います。