アクティブ・レンジャー日記
サバニで向かうサンゴ礁スノーケリング【石垣地域】
2021年09月28日こんにちは。石垣自然保護官事務所の江川です。
秋分が過ぎ朝晩が涼しくなりましたが、天気の良い日はまだ夏のように日差しが強いです。
さて、石垣島最北端に位置する平久保崎灯台からの眺めは絶景で、観光スポットとしても人気があります。私も天気の良い休日に景色を眺めによくドライブに行きます。
特に海の色がコバルトブルーとエメラルドグリーンが入り混じりとてもきれいなので、私は一度その海に入って海中の様子を確かめてみたいと思っていましたが、業務でその機会に恵まれました。
平久保には沖縄伝統の漁船であるサバニの造船場があり、昔ながらの木製の船で風力とエークという木製の櫂(かい)を漕いでサンゴのキレイなポイントに行き、スノーケリングをするツアーを行なっています。
今回は、子どもパークレンジャー事業で、石垣島の北部地域にすむ子どもたちを対象にスノーケリングツアーを行った時の様子をご紹介します。子どもパークレンジャー事業では、地元の子どもたちに自然体験を通して、自然の豊かさを学び、環境を大切にする気持ちを育むことを目的として活動を行なっています。
サバニは帆で風を受けながら進むので、風向きが重要。数日前から台風16号が発生し、天候が心配でしたが、参加者は13名で無事に決行することができました。まずは砂浜から乗船です。
船頭さんは、船の後ろに乗って帆の向きを操縦します。船の前方に乗っている人たちでエークを漕ぎます。良い風が吹いていたので、すいすいと進みました。
スノーケリングポイントに到着し、アンカーを降ろし、帆をたたんで船を留め、30分ほどサンゴ礁の海を楽しみました。
海中をのぞくと、テーブルサンゴやエダサンゴがびっしり!
水面を浮かんでいるだけでも、楽しめます。
中には、素潜りに挑戦する子も。
スノーケリングを楽しんだ後は、再びサバニに乗って戻ります。
サバニにはモーターがついていないので、とても静かでスピードも穏やか。
波の音や風の音がよく聞こえます。
また、帰る途中にはウミガメが呼吸をしに水面にやってくる姿も見ることができました。