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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

スノーケルレスキュー講習会【石垣地域】

2020年12月18日
石垣 田村彰帆

アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは。

石垣自然保護官事務所の田村彰帆です。

11月7日(土)に真栄里海岸にて、西表石垣国立公園パークボランティア活動としてスノーケルレスキュー講習会を行いました。石垣自然保護官事務所では例年、「海の自然教室」と題したスノーケル観察会を開催しており、パークボランティアさんにも安全補助としてご参加をお願いしています。

今回は、新型コロナウイルス感染防止のため、室内マスク着用、少人数開催などの対策を徹底して実施しました。一般社団法人沖縄ライフセービング協会八重山担当理事の小山豊さんを講師に迎え、室内講義と海洋実習に分け、安全に観察会を行うため、特に重要な安全管理の知識・技術の向上を目的とした講習会を行いました。

始めに行った室内講義では、スノーケルでの事故とは何か、安全管理をする上でのリスクマネジメントの考え方、人形を使った一次救命処置の手順についてお話いただきました。

復習をかねてより実践的に一次救命措置、起こりうるリスクを学べる良い機会だったと思います。

▲CPR(心肺蘇生法)実技の様子

海洋実習は、実際にいつも「海の自然教室」で観察している場所で行いました。まずは観察ルートの危険個所を確認しながら2人1組のバディになって泳ぎます。

真栄里海岸は市街地からすぐ近くの場所であるにもかかわらず、ユビエダハマサンゴ群落が広がり、石垣島の中でもサンゴ被度の高い場所です。

▲真栄里海岸での危険箇所の共有の様子

実際に泳いだ後は、バックボードを用いた救助方法を学びました。バックボードとは、要救助者の全身を固定して運搬する板のことです。布製の担架とは違い、水に浮くので水辺の救助の際に役立ちます。

要救助者の運び方や海岸から引き上げて回復体位を行う方法など、一連の流れを確認しました。

▲バックボードを用いた救助の様子

室内講習でのCPR実技から、海洋講習でのバックボードを使った運搬方法まで、内容の濃い講習会となりました。

ご参加ありがとうございました!

▲参加者集合写真

皆さんも、海や山へ出かける際には、万が一の時のために知識を身に付け、事故を未然に防ぐため、予防しながら、楽しいレジャーをお楽しみください!