九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

チームタデ原 活動再開【くじゅう地域】

2020年09月02日
阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴

こんにちは。

今回は8月に行われたタデ原湿原で活動するチームタデ原の活動について紹介したいと思います。

チームタデ原とは、タデ原湿原について学び、発信することを目的に結成されたチームです。メンバーは九重町の小学校4年生から中学3年生までが活動しており、きっかけは2015年のKODOMOラムサールinくじゅう坊ガツル・タデ原湿原への参加です。このイベントで、全国の湿地を守る活動を行っている子どもたちと交流し、その後、子どもたちから飯田の宝「タデ原湿原を守りたい」という声が上がりチームタデ原が誕生しました。

 チームタデ原の活動の柱は、子どもたちの主体性です。大人が計画し、子どもがそれに参加するのではなく、子どもたちがタデ原湿原を守るために実行したいことを形にしていきます。大人のスタッフはそのサポート役。地域の協議会が事務局となり、九重町、九重の自然を守る会、くじゅうふるさと自然学校、環境省がスタッフとして関わっています。

今年度は、コロナの影響で活動を自粛しておりましたが、8月よりコロナ対策を行いつつ活動を再開しました。今年度初めての活動ということで、新メンバー4年生2名との初顔合わせとなりました。

今回の活動では、新メンバーを含むメンバー全員で、活動の目的を共有し、今年の活動計画を立て、タデ原湿原を散策し、湧水の観察を行いました。

▲VC横の広場を使って青空教室。自己紹介、活動の目的について話し合いました。

▲2015年KODOMOラムサールで作った坊ガツル・タデ原湿原のお宝。これがチームタデ原活動の原点。

▲今年度計画案。メンバーの意見を反映させ活動計画を立てていきます。

  

▲夏のタデ原湿原を散策。      ▲ARはラムサール条約について解説を行いました。

 

▲湧水にて水深や温度調査。

湧水からタデ原湿原へと流れ込む場所なのですが、今年の豪雨で草に覆われていた箇所に石が流れ込み景色が一変していました。

 

▲流れ込んだ石(安山岩)の解説

  

▲川に入って一休み          ▲今日のまとめ

最後に今日の感想を話し合ったのですが、過去にタデ原湿原を歩いているメンバーは、7月豪雨で変わってしまった川の様子が驚きだったようです。

【メンバー感想】

「川の流れが変わっていてびっくり」「河原ができていた。様子が違った」「川の湧き出すところが一番冷たかった」「豪雨で前来たときと全然違う」「火山岩だらけだった」「硫黄が見つかった」

ようやく始まったチームタデ原の活動ですが、この後もキッズガイドや野焼きに関わる活動を計画しております。今後もチームタデ原の活動を通して、坊ガツル・タデ原湿原の自然について理解を深めてもらえればと思います。