アクティブ・レンジャー日記
希少種の持ち出しに関する普及啓発活動 その2
2019年11月08日
西表石垣国立公園
みなさん こんにちは 西表自然保護官事務所の関東です。
10月27日に希少種の持ち出しに関する普及啓発活動を西表島へ来島した採集者向けに関係機関と合同で実施しました。
近年、10月はヤエヤママルバネクワガタの採集者が非常に多く来島します。それは、マルバネクワガタ類の採集規制が進んでおり、生息する島で採集ができるのは西表島のみとなっているためです。
マルバネクワガタ類の規制状況
・アマミマルバネクワガタ 市町村による条例
・ウケジママルバネクワガタ 国内希少野生動植物種
・オキナワマルバネクワガタ 国内希少野生動植物種
・ヤエヤママルバネクワガタ(石垣島個体群)市の条例
・ヨナグニマルバネクワガタ 国内希少野生動植物種
上記の通り、西表島の個体群について採集規制はかかっていませんが、一部の採集者による他の生き物の持ち出しや採集できる場所のほとんどが国有林で西表島森林生態系保護地域にもなっているため、規制区域内で採集等の問題も見られます。このことから規制区域の周知も含め採集者の多く集まる5地点で行いました。
周知の様子
結果、ピーク時は過ぎていたものの25名近い採集者へパンフレット類を配布することができました。西表島は全島が国立公園に指定されているほか大部分が国有林となっています。調査等で来島される方は各機関の規制等について今一度ご確認をお願いいたします。