アクティブ・レンジャー日記
希少種の持ち出しに関する普及啓発活動
2019年08月07日
西表石垣国立公園
みなさん こんにちは 西表自然保護官事務所の関東です。
8月6日に関係機関と合同で希少種の密猟や盗掘などを防止するため、西表島の玄関口である大原地区と上原地区にある港、島の最高峰古見岳へ登るための登山口、仲間川沿いにある遊歩道でチラシ配布とパトロールの普及啓発活動を行いました。希少な野生動植物は、その種自体であったり保護地域であったりと様々な法令にわたって保護されています。今回は観光客や採集者による無意識の持ち出しや密猟、盗掘を防止するため、どのような規制をかけているのか分かるように配布物へ各機関のホームページを閲覧できるようQRコードを示しています。
台風接近中でしたが、入島してくる観光客はまだ多く両港でチラシ300枚程度を配布できました。また、仲間川沿いの遊歩道には昆虫を採集するためのトラップ(F.I.Trap)が放置されていました。設置型のトラップは回収を怠ると壊れるまでの長い時間無用な殺生を続けてしまいます。島内では未回収の放置トラップが目に付くため持ち込んだものは持ち帰るという最低限のマナーは守りましょう。国立公園の特別地域内に工作物を設置する場合は許可申請が必須です。
今回、配布したチラシにも環境省の国立公園の範囲、林野庁の森林生態系保護地域の範囲を示してありますので、来島される方は参考にしてください。
遊歩道に放置されていた昆虫採集用のトラップ