アクティブ・レンジャー日記
6月のお散歩観察会 【やんばる地域】
2019年06月26日こんにちは。
やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。
今日は梅雨入りさなかの6月の観察会の様子の紹介です。
▲チラシ作成時の私の予想では、今頃は梅雨明けだったのですが外れました...。
▲梅雨明けの予想は外れましたが、清々しい良いお天気でした!
▲長尾橋から双眼鏡でイタジイの樹幹を眺めると来年熟す予定の若いシイノミが膨らみ始めていました。
▲多分、ヒメニシキキマワリモドキ?
一見真っ黒に見えますが光を当てると背中が七色に光ってキレイです。
この日の観察会では、幼虫をたくさん見つけることが出来ました。
▲ジャコウアゲハの幼虫(食草リュウキュウウマノスズクサ。毒草です。)
▲ホリシャシャチホコの幼虫(食草エゴノキ)
初めて見る幼虫で調べるのが大変でした!鮮やかな黄緑色が美しいですね。
そして一番面白い顔と模様をしていたのがこの子です。
▲アオバセセリの幼虫(食草ヤンバルアワブキ)
黄色と黒の縞々に水色の玉模様。そしてなにより、赤い顔が可愛らしいですね。
この赤い顔は、テントウムシに擬態していると言われているんだそうです。
そう言われてみると、ナナホシテントウに見えてくるような...。
このアオバセセリの幼虫、図鑑で初めて見た時からずっと会いたかった幼虫でした。
観察会の後、仕事が終わってから友人と別の道を散策したのですが、道沿いのヤンバルアワブキにもついてないかなーと思いながら歩いていると...。
▲ヤンバルアワブキの幼木の葉が巻かれています。
なんだかあやしい...。
中を覗いてみましょう。
▲いました!赤い顔の幼虫が!
▲よーく探すと大中小、さまざまなサイズの巣があって中に幼虫たちが入っていました。
今までもヤンバルアワブキは何度も見てきたのに気がつかなかったとは...。
今年が当たり年なのかも知れませんが、今まで気がつかなかったのはチョット悔しいです。
何気なく見ている景色の中にも、常に新しい発見があるんだなと改めて感じた観察会でした。
みなさんも一緒にお散歩に行きませんか?
観察会のお申し込みなど詳細はウフギー自然館HPをご覧下さい。