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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

タデ原湿原の野焼きが終わりました 【くじゅう地域】

2019年04月03日
阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴

 毎年この時期、この地域の風物詩と言えば"野焼き"です。

 この野焼きですが、地域によって、運営の方法が異なります。今回はタデ原湿原で行われた野焼きをご紹介したいと思います。

 タデ原湿原の野焼きは飯田高原野焼き実行委員会が主催しており、この実行委員会には環境省も含め様々な関係団体が入っています。くじゅう管理官事務所では、この実行委員会のメンバーとして野焼きの支援を行っています。

 野焼き前日、タデ原湿原への通行規制をするため、通行禁止や迂回路の掲示を行いました。

  

野焼き当日は午前中は泉水山の野焼きを行い、午後からタデ原湿原の野焼き。

火付け人が輪地切り沿いに迎え火をうっていきます。

ジェットシューターで延焼しないように消火にあたります。

午後からはタデ原湿原の野焼きです。

当日は阿蘇くじゅう国立公園管理事務所から2名の応援が来て、火入れの前に木道に人が入っていないか確認を行い、野焼き中には登山者へ迂回路の案内を実施しました。

カヤを引きながら火を点けていきます。

  

野焼き風景

  

最後は野焼き終了後、ジェットシューターを背負って木道の点検です。

煙の出ている場所などを完全に消火して回り、破損がないかを確認します。

 今年も大きな事故無く、タデ原湿原の野焼きを無事に終えることが出来ました。

 今は真っ黒なタデ原ですが、これから新緑が生い茂っていく景色はくじゅうでの私の好きな季節の一つです。野焼きを続けていくために、色々な課題が話し合われていますが、まずは多くの人にこの景色を見て興味を持ってもらえたらいいなと思います。