アクティブ・レンジャー日記
トンボに優しいビオトープを目指して 【錦江湾地域】
2018年10月17日
霧島錦江湾国立公園
近頃は肌寒くなり、ゲットウが綺麗なオレンジ色の実をつけて、鹿児島でも秋の気配が感じられるようになりました。
▲ゲットウの実
さて、指宿市には環境省が整備しているビオトープがあります。このビオトープには、季節ごとに様々な種類のトンボを観察することができますが、ヒメガマなどの抽水植物や園芸種に覆われてきているため、講師の方にご指導いただきながらパークボランティアとビオトープの草刈り作業を行いました。
水の通り道を作ること、植物の密生した場所を残しつつ適度な開放水面となるよう作業を進めました。抽水植物には背丈を超えるものもあり、草を刈ったり運ぶ作業は大変でしたが、皆さん協力して作業をしてくださいました。
▲作業前のビオトープ
▲作業後のビオトープ
作業の他に、講師の方からトンボについて教えていただきました。日本には約200種くらいのトンボがいて、鹿児島にはその半分ほどのトンボが生息していることから、鹿児島はトンボ大国であるというお話をしていただいたり、ビオトープの周りを歩きながらトンボの解説をしていただきました。また、パークボランティアからのトンボの孵化や羽化についてなどの質問にも答えていただきとても勉強になりました。
▲マイコアカネ(名前の由来:青白い顔が舞妓さんのようだから)
ビオトープには貴重なトンボもいることから、今回の作業がこれからもいい環境を残すための第一歩になればと思います。
▲久しぶりの集合写真