アクティブ・レンジャー日記
山岳遭難防止へ向けて 【くじゅう地域】
2018年09月20日こんにちは!
くじゅうの短い夏も終わり、朝晩肌寒い季節となってきました。
さて、最近新聞でも山岳遭難事故について取り上げられていますが、くじゅうでも山岳遭難事故が問題となっており、7月に大分県警、林野庁、消防、環境省、竹田市、大分県、くじゅう地区管理運営協議会の関係機関で集まり話し合いがもたれました。
そこで、遭難の問題となっているルートについて意見が出され、後日、問題ルートの対策に向けて事前調査を行いました。
▲赤線部分が今回問題となっているルート
この写真、どちらが登山道かわかりますか。
正解は右です!!
このような水の通り道と登山道が分かりづらい箇所が登山道にはあります。
問題となっているルートでは、こういった箇所でルートを外れてしまい道に迷うというケースが起きています。
この場合はどちらでしょう。
正解は右です!!
この場合はルートを下ってくると沢沿いへ誘導されてしまい、一度沢沿いに降りてしまうとあさっての方向に下ってしまい迷ってしまいます。
この事前調査をもとに、関係機関で調整をし、このルートへの立ち入り禁止看板の設置を行いました。
当日は竹田警察署、大分県、環境省と合同で、登り口と下り口二手に分かれて作業を行いました。
こちらは山頂登り口です。
竹田署の方と協力してロープ張りと看板の設置を行いました。
こちらは登り口の様子です。
秋雨が続く中、当日は晴天とはいえないまでも雨に降られることもなく、無事に作業を終えることが出来ました。秋の登山シーズンに入る前に問題のルートを閉じることが出来、とりあえず関係者一安心という様子でした。
最後に秋の大船山(2015)、泉水山(2011)の様子です。
これから紅葉も始まり、登山シーズンに入りますが、しっかりとした準備と登山計画を持って安全に登山を楽しんで下さい。
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