アクティブ・レンジャー日記
黒島~星空観察会のお誘い~【石垣地域】
2018年08月23日アクティブレンジャー日記をご覧の皆様こんにちは
先週は雨が続きましたが、今週は夏らしい晴れとなった石垣島からお送りしております。
さて、今回は先日黒島に訪れた際の様子をお伝えします。
黒島は八重山諸島の中の一つで、人口よりも牛の数の方が多いという、牛の牧畜が盛んな島です。
高低差が少なく、島全体に放牧地や牧草地が広がっており、一日もあれば自転車で島を一周できるくらいの大きさです。
黒島は全域が西表石垣国立公園に指定されており、北部を除く周囲の海は海域公園地区に指定されています。
中でも仲本海岸は黒島でも数多くの人が訪れる人気の海岸です。
人気の理由のとしては、ビーチからスノーケリングで泳いで行くとすぐに美しい海中景観が広がっているからでしょう。
コモンサンゴの仲間などの多くの種類のサンゴを観察することができ、それに併せて多くの魚たちも観察することができます。
但し、仲本海岸は満潮から干潮に向かうときや干潮から満潮に向かうときに強い潮の流れが発生するため、スノーケリングをする際はライフジャケットの着用や2人1組で泳ぐなどの安全対策をよろしくお願いします。
また、日によっては遊泳禁止の場合もありますので、詳しくは竹富町HPをご覧下さい。
<竹富町 黒島仲本海岸遊泳情報:https://www.town.taketomi.lg.jp/topics/1531796930/>
そんな黒島指折りの人気スポットである仲本海岸より北に位置する宮里海岸の手前には、黒島ビジターセンターがあります。
この黒島ビジターセンターは、国立公園の自然を守りながら、自然とのふれあいの場として広く利用していただくため、黒島の自然や歴史、文化などの資料を展示する等の利用拠点施設として設立しました。
環境省を事務局とし、竹富町、沖縄県と地元の方々等を含めた"黒島ビジターセンター運営協議会"が運営を行っています。
今回、黒島ビジターセンター運営協議会では、9月1日(土)に「星空観察会in黒島」を開催します。
八重山は、本土では見ることの出来ない数多くの星を見ることができ、今年の3月に西表石垣国立公園は、「ダークスカイ・パーク(星空保護区)」に国内で初めて認定を受けました。中でも黒島は、周囲にさえぎるものがなく明かりも少ないため、星空を観察することにとても適しています。
今回の観察会では、前石垣島天文台所長の宮地竹史氏を講師としてお招きします。専門家の解説を聞きながら、星や星座について学ぶとともに、黒島ビジターセンターの展示も楽しんでいただければと思います。
多くのみなさまのご参加、お待ちしております。
この機会に黒島に宿泊して、黒島の魅力を満喫して頂ければ幸いです。