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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

草刈りと海の生きもの観察会 【錦江湾地域】

2018年08月03日
霧島錦江湾国立公園 椎葉美香

パークボランティアの方にも手伝ってもらい環境省所管地の草刈り作業を行いました。

約1ヵ月前に刈った草が身長より高くなっているものもあり、植物の成長はとても早いです。

暑い中での作業でしたが、草刈り後にさっぱりとした草地を見ると爽やかな気分になりました。

環境省所管地草刈り前  環境省所管地の草刈り後

▲草刈り前                  ▲草刈り後

午後からは休暇村指宿前の海岸でシュノーケル体験による海の生きもの観察が行われました。

パークボランティアが講師となり、シュノーケルを楽しむためには欠かせないライフジャケットの着け方や呼吸法など準備をしっかりとして海に入ります。

シュノーケルによる自然観察会  シュノーケルによる海中散策中

▲シュノーケルの様子

今回のシュノーケルではある生きものが見つかりました。

ウニに隠れているそのある生きものはどこにいるかわかりますか?

シラヒゲウニに隠れるゼブラガニ             

▲まるでシマウマのような模様が特徴です。

シラヒゲウニに寄生するゼブラガニ          

▲正解はゼブラガニというカニでした。

大きさは100円玉ぐらいの小さい体でウニをがっしり挟んで離れません。

ゼブラガニは、上から下まで一定の幅で刈り取りながらトゲを食べます。刈り取った後のはげた部分をすみかにして帯状に刈り取ると離れ、次のウニに移動するといわれています。

珍しいゼブラガニに目を奪われてしまいましたが、このウニも白色や朱色のトゲが引き立っていて特徴的です。沖縄などの熱帯の海域で見られることが多いシラヒゲウニです。

また、次回も開催予定ですので指宿市の海に生息するゆかいな仲間達をぜひ見に来てください。