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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

特定外来生物・オオハンゴンソウの駆除活動 【くじゅう地域】

2018年06月29日
阿蘇くじゅう国立公園 小泉 敦

皆様こんにちは。

今年初めての、特定外来生物・オオハンゴンソウの駆除活動が長者原のタデ原湿原近くでありました。オオハンゴンソウは繁殖力が強い北アメリカ原産のキク科の植物で、元々そこに生育している在来植物を脅かす存在です。

くじゅう地域でも夏になると、徐々に黄色い花が目立つようになってきて、特定の場所では一面黄色い花が咲いています。

現在ではまだ黄色い花は咲いていませんが、あと1ヶ月もすると一斉に開花になります。

▲オオハンゴンソウの花

長者原では、ラムサール条約登録湿地でもあるタデ原湿原にはオオハンゴンソウを絶対に入れないように、地域で取り組んでいます。

繁殖力が強いオオハンゴンソウをどのように対策するかの試行錯誤を何年か繰り返し、今では丁寧に抜根して根を残さないようにするのが鉄則になっています。

(少しでも根が残っていると、そこから再生します。)

そのため、少しずつしか除去出来ないですが、確実に丁寧に作業しました。

これから夏にかけて、オオハンゴンソウ駆除活動が何回も予定されていますが、地域の方々と共に活動を進めていきたいと思います。