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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

◎西表島の身近な野鳥の観察会@後良橋(しいらばし)ロードパーク◎

2018年05月17日
西表 光森 康祐

こんにちは!

西表自然保護官事務所の光森です。

5月12日(土)に西表島の小学生を対象とした身近な野鳥観察会を実施しました。

身近な野鳥の観察を通して、野鳥観察や自然観察の最初の一歩になればと思い開催しました。

観察会を始めるにあたり、初めて双眼鏡を使う参加者も多かったので、

まずは双眼鏡の使い方からレクチャーです。↓

ピントの合わせ方や観察の仕方など一通り説明を受け、実際に使ってみると「大きく見える!」や

「近くに見える!」といった声が上がり、初めて使う双眼鏡で楽しそうに周りを観察していました。

そしていよいよ野鳥観察開始です!↓

観察ルートは西表野生生物保護センターから後良橋ロードパークまでの約1キロです。

この日はとても蒸し暑かったせいなのか、野鳥は姿どころか鳴き声もなかなか上げてくれませんでした。

しかし道中、鳥の鳴き声が聞こえると、全員で声の主を探すなど熱心に観察をしていました。↓

中でも一番盛り上がったのが、オサハシブトガラスがフンをした時でした。

「あーっ!うんちした!」とすぐにフンが落ちた場所に行き、フンを観察していました。

やっぱり小学生はうんち好きなのかな?(笑)

正解者にはシールをプレゼントする野鳥クイズも好評で、

参加者からは「次のクイズまだー?」と言われるほどの人気でした。

ぜひ次回の観察会でも実施を考えていきたいと思います。

イリオモテヤマネコは何を食べているでしょうか?↓

そして保護センターへの帰り道でイリオモテヤマネコのフンを発見!

枝でフンを分解して、「顕微鏡で見たい!」との声が上がったので、

フン解析体験イベントをしてもいいなと思いました。

中には「ヤマネコのうんち持って帰る!」と言う参加者もいて、お母様にきつく怒られていました。(笑)

今回の観察会では、観察ができた野鳥の種数や個体数があまり多くなかった分、

一個体一個体をじっくり観察することができ、とても良い観察であったと思います。

(リュウキュウキジバト・リュウキュウアカショウビン・カンムリワシ・オサハシブトガラス・

リュウキュウツバメ・イシガキヒヨドリ・イシガキシジュウカラ)

普段から見慣れている野鳥でもなかなかじっくりと観察する機会が無く、

双眼鏡を持つことで新しい発見があったと思います。

これから、たくさん発見をして自然がもっと好きになるきっかけが

この観察会であったならとても嬉しく思います。