アクティブ・レンジャー日記
外来種ムラサキカッコウアザミ!
2018年05月07日
奄美
うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの牧野です。奄美はすっかり春になり、様々な草花が開花を迎えています。今回は草花の外来種『ムラサキカッコウアザミ』と駆除活動について皆さまにご紹介します。
ムラサキカッコウアザミは、中南米原産のキク科の草本で、奄美大島では春や秋に薄紫色の花を付けます。日当たりの良い場所を好む植物で、農耕地周辺や日の当たる林道脇などで生育が確認されています。
林道脇に生えてしまうと、繁殖力も強いため奄美に元々生えている植物に影響を及ぼす恐れがあります。
▲[外来種ムラサキカッコウアザミ]
そこで、4/27(金)に『奄美マングースバスターズ(マングースを奄美大島から完全排除し、奄美の生き物たちを守ることを目的として結成された組織)』と『奄美野生生物保護センター』でムラサキカッコウアザミの駆除を行いました。
▲[ムラサキカッコウアザミを選別して駆除]
ムラサキカッコウアザミは、葉の両面と茎にやや長い毛がたくさん生えているので、花の付いていない株でも奄美に元々生えている植物と区別して抜くことが出来ます。
▲[結構剛毛(?)なムラサキカッコウアザミ]
この駆除活動は2015年にスタートし、今年で4年目になりますが、駆除し続けている場所は群生が減り、生育範囲も年々狭くなって来ています。奄美の景観や貴重な植物を含む生態系を守るため、これからも皆で頑張って行きたいですね!
▲[最後に記念撮影]