九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

冬のやんばると春に向けた準備【やんばる地域】

2017年12月26日
やんばる 皆藤琢磨

やんばる自然保護官事務所の皆藤です。

夜間に15度を下回る日も多くなってきており、沖縄にもようやく本格的な冬がやってきました。

やんばるにはシロハラやヤブサメといった冬の鳥が飛来しています。

先日、見慣れない鳥がセンターに運び込まれました。窓にぶつかって落ちていたそうです。

専門家の方に見てもらったところ、キムネビタキという中国の鳥かもしれないとのことでした。キビタキに比べ、胸がとても黄色いです。

種同定のための計測の様子(2017年12月14日撮影)

フィールドワークは少し肌寒いですが、夏場に比べるととても快適です。この日は、来年度春期からのノグチゲラ調査計画のための現場確認を専門家の方々と共に行いました。渓流ではリュウキュウアカガエルの卵塊やオキナワウラジロガシのどんぐりがたくさん見られました。ヒメハブに注意しながら進んでいきます。

調査地のセンサスルートである渓流の様子(2017年12月12日撮影)

1223日には、国頭村保健センターにて、「やんばるの不思議な生き物たち ~世界自然遺産と絶滅危惧種保全~」と題したシンポジウムが開催されました。地域の方々とやんばる研究者の方々とで、世界遺産登録に向けた取り組みを地元の方々へ紹介しました。来年度以降に向けて、やんばるでは様々な準備が進められています。

沖縄県立辺土名高校の東先生による講演の様子(2017年12月26日撮影)

今年も残すところあとわずかとなりましたが、来年も自然をつぶさに観察しながら、やんばるの森の保全に貢献していきたいと思います。

それでは良いお年を。