九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

五島の夏休み企画パートⅡ:ぼくたちわたしたち「福江川探索隊」

2017年08月28日
五島 竹下洋子

 こんにちは!五島自然保護官事務所の竹下です。7月30日(日曜) 、大円寺公園近くを流れる福江川で開催した「福江川探索隊」にスタッフとして参加しました。川でのふれあい事業は昨年度にはない企画のため、子供たちに興味を持ってもらえるのか心配でしたが、広報誌へ掲載してすぐ問合せが殺到し数日で定員に達しました。残念ながら前日数組の家族のキャンセルがありましたが、スタッフによるSNS等での呼びかけで急遽当日参加可能としたところ、ほぼ予定していた人数で開催することができました。

 福江川は、福江島の東部に位置する笹岳(標高390m)の南側斜面を水源とし、内闇ダム、福江ダムを経て東へと蛇行しながら流れ、福江港へと注ぐ2級河川です。福江島では3番目に長い川(延長8.1km)で今回の観察場所はその下流域にあたります。

左)安全確保のため草刈り

右) 福江川について説明するスタッフ

 開催に先立ち参加者の安全確保のため通路周辺の草刈りを行いました。参加者に集合してもらい、スタッフから福江川の特徴と注意事項を説明し、階段を下りて観察場所へ移動します。

 川の流れは緩やかで、小さな子供でも安心して歩けるぐらいの水深です。遠くから見るとどこに生きものがいるのか分かりませんでしたが、じっくりと見ているといろんな生きものが見えてきました。我を忘れて魚を追っかけていた参加者も、魚のすばしっこさにはなかなか勝てなかったようです。

左) 子供はずぶ濡れになりながら魚を追いかけるのに夢中

右) 大人は繁みをかき分けてナマズを探索中

 網の使い方にも慣れいろんな生きものを採集できたので、川から上がってスタッフから生きものの名前や特徴について説明をしました。中でも一番大きかったのは、テナガエビ。バケツの中でひと際目立っています。お父さんたちは、50cmほどの白色のナマズやコイ、カワムツを見つけたものの、残念ながら逃げられてしまったそうです。

左)参加者全員で見つけた川の生きものたち

右)水槽に一匹ずつ入れて生きものを紹介

 見つけた生きものの名前がわかったところで、どの生きものが川のどのあたりにいたのか?「生きものマップ」をつくってもらいました。スジエビ・テナガエビ・メダカ・フナ・ヨシノボリ・イシマキガイ・アメンボ等12種類の生きものを見つけましたが、見つけた場所を子供たちもしっかりと覚えていて、生きものの姿を描いたシールをすぐに貼ってくれました。

 今回観察した場所は五島市の中心部に近く、この辺りには生息していないと思っていたメダカを見つけることができました。ボランティアによる毎年の福江川の清掃活動等の取り組みもあり、福江川の環境が少しずつ改善しているかもしれません。

左)生きものマップの作製

右)観察した生物を放流する参加者

 今回の講座がとても楽しかったようで、「次はいつ?」と聞いてくる子供もいました。観察地の下流域周辺は五島市の人口が集中する市街地が広がり、商業施設、学校、官庁などがありますが、川の中にはヒメガマやヨシなどの植生がみられ、川辺にはコサギやハクセキレイ、カワセミなど水辺の鳥の生息地となっており、環境学習の場としては最適な場所です。

 あなたも探索隊のメンバーになって川の中にどんな生きものが暮らしているのか、冷たい水の心地よさを感じながら石の裏や砂の中を探ってみませんか!

福江川探索隊の記念写真