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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

地とうきび種まきイベントが開催されました!【阿蘇地域】

2017年08月08日
阿蘇 大津 花

こんにちは!暑い日が続いていますね。

外で遊びたくなる季節でもありますが、熱中症にはくれぐれも気をつけてください。

そんな中、阿蘇はすこし涼しく、最高気温は31℃前後。

冷房がいらないほどの心地良い風が吹くこともあります~♪

さて、7月に草原の恵みを感じてもらうイベントが開催されました。

イベントの模様をお知らせします!

阿蘇地域だけでなく、隣の大津町、熊本市、そして福岡都市圏からも、

老若男女50名あまりの方に参加していただきました!

  [イベント概要]

   日時:7月15日(土)9:40~14:30

   場所:阿蘇市一の宮町 宮地~坂梨周辺

    主催 阿蘇草原再生シール生産者の会

    共催 阿蘇地域世界農業遺産推進協会

    後援 阿蘇地域振興デザインセンター

プログラム1,地とうきび種まき体験

「地とうきび」は、とうもろこしの一種。

阿蘇では昔からたくさん育てられていましたが、

最近は外来のスイートコーンが増え、生産量が減っているそうです。

そんな"希少な"地とうきびを守る農家さんの畑を借りて、種まきをしました!

二人一組。一人が種をおいていき、もう一人が足で土をかぶせていきます。

10月には収穫できる予定です。

 

 

プログラム2、草原を散策

暑い中、長い坂を上がると、草原と阿蘇山の絶景を見ることが出来ました!

野の花が咲いていたり、蝶が寄ってきたりと、近くにも見所満載。

写真を撮ったり、ぼーっとしたり、寝っ転がったり・・・!

思い思いの過ごし方で草原を楽しんでいらっしゃいました。

そんな草原は、1000年も昔から人々が野焼きや草刈りを繰り返して

守り続けられてきたからこそ、

いま私たちに素敵な景色を見せてくれています。

藪になってしまったところは、深い緑になっています。(↑2つ前の写真参照)

これまでなにげなく見ていた阿蘇の草原について、

目で見て、お話を聞いて、学んでもらいました。

 

プログラム3、スイートコーン収穫体験

こちらは地とうきびではなく、今が旬のスイートコーン。

外国原産で甘く、よく売られているものです。

収穫して、すぐに生で食べてみて、「おいしい!!!」の声も。

 

実はこの畑のスイートコーン、7月上旬の台風と豪雨で倒れてしまっていました。

 △台風・豪雨の前(2017/6/22)

 △台風・豪雨の後(2017/7/7)

農家さんが倒れたスイートコーンを起こしてくださり、

イノシシの食害からも守ってくださり、

無事にイベントで収穫することが出来ました。

農家さんに感謝です!

プログラム4、野草堆肥で育った野菜の販売会

畑で軽トラ市です!

みなさん、袋いっぱいに買って帰っていただきました!

 

阿蘇の野草堆肥で栄養たっぷりに育った野菜。

この野草堆肥を使用していることを示す、

「阿蘇草原再生シール」が目印の野菜を買っていただくことが、

阿蘇の草原を守ることにつながります。

プログラム5、阿蘇産食材のバーベキュー

阿蘇市一の宮町宮地にある、四季彩いちのみや内「青空食堂」にご協力いただきました!

午前中は暑い中体を動かしたので、いっそう美味しいバーベキューとなりました。

阿蘇のあか牛や、もちろん野草堆肥の野菜がメイン。

さらに農家さんが、家で採れた山水のお茶や、地キュウリの漬け物も

振る舞ってくださいましたよ~!

食べ終わった後は、草原クイズ大会!

全問正解した方には、阿蘇地域世界農業遺産(GIAHS)のトートバッグをプレゼント!

この日手に入れた野菜を、丈夫なバッグに入れて帰ってもらえたかな?と思います。

次は10月に種まきした地とうきびの収穫イベントを行います。

植えた種から、無事にできあがるでしょうか?

スイートコーンと地とうきびとはどんな違いがあるのでしょうか?

とっても楽しみです!!!

[後日]

種まきから2週間後(2017/7/30)、地とうきびの様子を見てきましたよ!

まっすぐきれいな一列に並んで、大きな葉っぱに育っておりました(^O^)