アクティブ・レンジャー日記
一緒に探そう。イノーのいきもの調査体験会【石垣地域】
2017年05月08日
西表石垣国立公園
4月29日(土)、石垣自然保護官事務所とWWFしらほサンゴ村と共催で
「イノーのいきもの調査体験会」と題した観察会を開催しました。
当日は天気も良く、まさに観察日和!
どんな生き物がいるか、みんなで探します。
~見つけた生き物たちのご紹介~
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1.フトユビシャコ
フトユビシャコは一番前の太くなった脚で、パンチを繰り出し、
そのパンチを使い、貝を割って食べています。
干潮時、じっと耳を澄ましてみると、
シャコ達の「パチン、パチン」と貝を叩く音が聞こえてきますよ。
観察するととても面白い生き物ですが、捕まえ方を間違えると、
手をパンチされて怪我をする恐れがあるので、素手では触らないようにしましょう。
2.ソデカラッパ
広がったハサミで顔を覆い隠しているこのカニは、ソデカラッパです。
巻貝やヤドカリを主に食べていて、カギ状のハサミを缶切りのように使い、
貝を割って食べています。
愛嬌があってとても可愛らしいカニです。
3.シカクナマコ
Before
このシカクナマコ、ものすごい技を持っているんです。
After
はい、溶けました!【黄色矢印先】
外敵から身を守るために、刺激を与えると溶けて内臓を出します。
そして敵が内臓を食べている間に逃げる・・という作戦です。
(ちなみに10日程で元の状態に戻るそうです。)
生きる為には色々と工夫が必要なんですね。
こんな風に、サンゴ礁には魅力的な生き物たちがたくさん棲んでいます。
みなさんも是非、干潮の海へ、足をのばしてみてください。
記念撮影