アクティブ・レンジャー日記
季節の生き物を探しにお散歩に来ませんか?【やんばる地域】
2017年04月24日こんにちは。
やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。
やんばるの森に春がやってきました。
皆さんは春と言えば何をイメージしますか?ソメイヨシノの桜の花をイメージする人も多いのではないでしょうか。
しかし、やんばる地域を含め沖縄県に住む私たちにとって、桜は春ではなく、冬の花。
沖縄の桜は"カンヒザクラ(ヒカンザクラとも言う)"といって、冬に開花する早咲きの桜なのです(1-2月)。
ソメイヨシノの花が咲くためには冬の寒さが必要なのですが、暖かい沖縄では寒さが足りず、花が咲かないのであまり植えられていません。
▲冬(2月)に咲くカンヒザクラ 鮮やかなピンク色
▲やんばるの春といえば一足早いイタジイの新緑
こんなふうに、やんばるは本土よりも暖かい亜熱帯気候なので季節の植物や生き物の様子が少し違います。
やんばる野生生物保護センターでは、独特な季節の移り変わりや生き物の様子をゆっくりじっくり感じてもらえるように、毎月1回"お散歩観察会"をおこなっています。
▲今月は4/23(日)開催でした。
この観察会は2014年から毎月欠かさず続けています。
過去の観察会の様子をご紹介します。
◀5月 ヘリグロツユムシの幼虫が
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◀ 7月には成虫になったり...
◀6月に咲いたノボタンは...
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◀嫌われ者になりがちな毛虫も...
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◀ほとんどの種類は毒が無く手に乗せても大丈夫です。
500mほどの距離をゆっくり歩くだけで、いろいろな生き物と出会うことができ、毎月季節が移り変わる様子が感じられます。皆さんも身の回りの生き物の様子を観察してみたら、面白い発見があるかもしれませんよ。ぜひお出かけしてみてください。
センター主催の観察会やイベントはホームページで紹介していますので、やんばるへお越しの際は是非、お散歩観察会にも遊びに来てくださいね。
やんばる野生生物保護センター「ウフギー自然館」
http://www.ufugi-yambaru.com/index.html
今月の一枚「センダンの開花」