アクティブ・レンジャー日記
特定外来生物「ツルヒヨドリ」防除
2017年03月30日
沖縄南部
『 Mile-a-minute weed 』(1分で1マイル広がる雑草)という異名を持ち、「ツルヒヨドリ」と、いかにも鳥を思わせる名がついた、世界の侵略的外来生物ワースト100にあげられている植物。
自然と想像が膨らむその植物が、漫湖水鳥・湿地センターで発見されました。
「ツルヒヨドリ」についての詳しい説明は、やんばる自然保護官事務所の藤田ARがアクティブレンジャー日記(H29.1.23)で紹介していますので、ぜひそちらを読んで頂きたいと思います。
▲センター木道横
いつもセンターの木道から見ていた景色ですが、ノアサガオに紛れてツルヒヨドリがユウナの樹冠を覆っていることが判明!(かなりのショック!)
早速、除去作業が行われました。ツルヒヨドリは引き抜いた部分や折れた茎からも増えてしまうため、一本一本手作業で丁寧に取り除きます。
▲葉:どちらもハート型ですが、ツルヒヨドリは細長く、ノアサガオは丸っこい形をしています。
▲茎:ツルヒヨドリは、茶色で繊維が皮の表面に浮き出ており、ノアサガオは白っぽく表面がぶつぶつしています。
葉の除去後、茎の表面を確認しながらツルヒヨドリを探し、土を丁寧に掘り起こしながら根が除去され、全て焼却処分されました。
今、沖縄はうりずん、植物の彩りや大地に潤いが増してくる季節です。その中で今回除去したツルヒヨドリがどうなるのか、定期的に巡回しながら防除していくほかありません。一度入ってしまった外来種を拡げないためにも根気強く見守り、同時に普及啓発をしていきたいと思います。その後の様子は改めてご報告します。