アクティブ・レンジャー日記
阿蘇くじゅう国立公園での楽しみ方~ASO編~【阿蘇地域】
2017年03月31日みなさん、こんにちは~!
現在の阿蘇は野焼き後の山が黒々としています。
まだまだ寒い日が続いており、阿蘇の春の訪れはもう少し先になりそうです。
黒い山肌に目を引く可憐なキスミレ。咲いた姿をみるのが待ち遠しい~~~。
さて、阿蘇くじゅう国立公園阿蘇地域は、1934年にカルデラ全体が国立公園に指定されました。
雄大なカルデラ、噴煙を上げる阿蘇山、カルデラ一帯に広がる草原など様々な魅力があり
世界ジオパークにも認定されています。
大きなカルデラの中には7つの市町村があり、
田園風景やあか牛の放牧など、草原とくらす人々の営みは世界農業遺産に認定されています。
海外から来られる方も多く、まさに世界の☆ASO☆なのです。
野焼き後の山の姿 カルデラ(阿蘇ジオパーク)
阿蘇くじゅう国立公園の楽しみ方をいくつかご紹介いたします。
やはり登山やハイキングがおすすめです。
地震や豪雨、噴火などの影響で立入り規制されていた烏帽子岳と杵島岳の登山道が
2017年2月17日より一部通れるようになりました。
杵島岳山頂からは、地球の息吹を感じる阿蘇山中岳中央火口がみえます。
季節ごとの風景、植物や昆虫たちとの出逢いも楽しみのひとつです。
昨年秋、杵島岳を巡視中に、ハンミョウという色鮮やかな昆虫に出逢いました。
「ミチオシエ」という別名の通り、登山道の出口までわたしたちが進む早さに合わせて、
飛んでは止まりを繰り返し道案内をしてくれているようでした。
ハンミョウの習性なのだと思いますが、心が通い合ったようでうれしかったです。
出口に到着するとそれ以上前を飛ぶことはなく、『ありがとう~』とお別れしたのも思い出です。
杵島岳山頂からみる中岳火口 草千里からみる烏帽子岳
次の阿蘇の楽しみ方は?
早朝に体験してきたのは、青空に浮かぶカラフルな熱気球です!
大気の穏やかな朝5:30くらいから7:30くらいまでが、阿蘇では気球に適した時間だそうです。
約30mの高さまであがると、気球でしか見ることのできない景色が広がっていきます。
阿蘇五岳から輝く太陽が昇る清々しい朝の体験でした。
阿蘇ネイチャーランド http://www.aso.ne.jp/~natureland/
次に、お天気が悪くても楽しめる草原や自然を楽しく学べるセンターをご紹介致します。
草原学習館と南阿蘇ビジターセンターです。
南阿蘇ビジターセンターには屋外展示場である野草園が併設されていて
季節折々の阿蘇の自然を体感できます。
草原学習館(阿蘇草原保全活動センター) http://aso-sougencenter.jp/
草原の成り立ちや恵みを知り、学ぶことができます。
南阿蘇ビジターセンター&野草園 http://www.minamiaso-vc.go.jp/
阿蘇の自然とふれあいながら楽しめます。
いろいろなおすすめをご紹介しましたが、
最後に、国立公園をみなさまに楽しんでいただく上でのお願いです。
食べたもの、飲んだものなど使ったゴミは持ち帰っていただくようお願い致します。
自然の中に捨てないでくださいね。
もし美しいと感じる植物や昆虫を見つけても、また次の年もその場所で出逢えるよう
植物や昆虫は採集しないでください。
さて、ここでいきなりクイズです。
持って帰らないものは? 植物や昆虫!
持って帰るものは? ゴミと阿蘇の思い出!
はい、みなさん正解です○
未来のこどもたちも豊かな自然で遊べるようみんなでつなげていきたいですね!
火山や火振り神事、火文字焼きなどにみられる火の文化と、豊かな名水が湧く水の文化。
そして風になびく四季折々の草原の風景。
美しい阿蘇くじゅう国立公園でみなさまのお越しをお待ちしています☆
◆国立公園の情報は環境省公式インスタグラムでもご覧いただけます◆
アクティブレンジャー日記とあわせてお楽しみください。
日本の国立公園公式アカウント
https://www.instagram.com/nationalpark_japan/
◆登山情報◆
阿蘇山登山ルート情報
http://www.pref.kumamoto.jp/kenhoku/kiji_10328.html
◆登山道情報
阿蘇登山道路情報(県道阿蘇吉田線)
http://www.city.aso.kumamoto.jp/kumamoto_eq/traffic/asotozandoro
◆道路情報◆
アクセスルートマップ
http://www.qsr.mlit.go.jp/bousai_joho/tecforce/pdf/asoaccess