アクティブ・レンジャー日記
平久保エコロード自然観察会【石垣地域】
2017年02月15日こんにちは。
石垣自然保護官事務所の神保です。
先日パークボランティアのみなさん主催にて、
石垣島北部の東海岸沿いに位置する未舗装路、
「平久保エコロード」をゆっくりと歩きながら、自然観察会を行いました。
当日、いくつか発見があったので、ご紹介したいと思います。
放牧された牛たちとパークボランティアのみなさんin平久保エコロード
みなさん"アオガンピ"という植物は知っていますか?
アオガンピの樹皮は、古くから紙の材料として、人々に親しまれています。
道中、そんなアオガンピを発見しました。
アオガンピで作られた紙は、非常に強く丈夫で、
八重山では、アオガンピを使って卒業証書を自作する学校もあるそうです。
パークボランティアの方の中には、石垣島出身の方もおり、
小さい頃は、よく紙を作るお手伝いをしたと言っていました。
アオガンピについて解説する事務局長 アオガンピ
また、こちらの木の実は、"ヤエヤマアオキ"という植物の実で、
別名"ノニ"と呼ばれており、よく健康食品等で「ノニジュース」として販売されています。
体には良いのですが、味はあまりよろしくないためか、
テレビ番組等では、罰ゲームとしてノニを使用することもあるそうです。
ヤエヤマアオキ (ノニ)
途中、海岸にてお昼休憩。
海岸散策をしながら歩いていると、何かが落ちている・・。
・・胃袋?!
どうやらウミガメの胃袋のようです。
なぜ胃袋だけ漂着しているのかは謎に包まれたままですが、
あまりにキレイな状態で残っていたので、
思わず持って帰ろうかと悩みましたが、さすがにやめました・・。
お昼休憩中 恐らくウミガメと思われる胃袋
また、海岸に落ちているたくさんのサンゴ骨格を見て、
私の担当分野であるサンゴについての質問が出たので、解説を行いました。
サンゴ解説中
今回、参加者それぞれの得意分野を出し合って、お互いに学べる良い機会となりました。
自分の専門分野ももちろんですが、分野外のことも幅広く勉強してきたいなと思います。