アクティブ・レンジャー日記
開聞岳
2016年11月13日
鹿児島
開聞岳登山道の巡視に行ってきました。
9月の台風の影響で倒木がたくさん見られましたが、地元の方々の御努力のおかげで、登山道もだいぶ歩きやすくなっていました。
【根っこのフォトフレーム見つけました】 【鮮やかなカラタチバナの赤い実に元気づけられます】
開聞岳はきれいな円錐の形をした、一見とんがり帽子のような山ですが、2回の噴火を経て現在の形になった2段式火山です。1回目の噴火が約4000年前。2回目の噴火が約1000年前。よく見ると8合目付近にボコッとした境目があり、麓の方と山頂では地質も異なります。
【山の上に山が乗っかっている2段式火山】
【麓付近のボロボロした地質】 【山頂付近のゴロゴロした岩場】
また、開聞岳の登山道は山をぐるっと旋回しているので、海を横目に歩くことができます。
山から見る海は、空の青と海の青で気分爽快です♪
【このまま飛び込んでしまいたいさわやかさ♪】
山頂には鳥居があります。開聞岳はこの地域の山岳信仰の御神体とされ、麓にはこの鳥居を奥宮とした神社があります。「枚聞(ひらきき)神社」という神社ですが、開聞岳も元々は「ひらききだけ」と呼ばれていたそうです。
【山頂の御嶽神社】 【後ろに開聞岳の頭が見える枚聞神社】
今回、木道やロープの補修を数カ所行いましたが、はしごの補強という次回の課題も見つけました。
これから空気の澄むシーズン。次はパキッと澄んだ頂上からの景色をお届けしますね。