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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州特産物リレー9月 ~佐護ツシマヤマネコ米~

2016年09月30日
対馬 アクティブレンジャー 蔭浦

対馬自然保護官事務所の蔭浦です!

あっというまに月末になってしまいましたが、

今月の特産物リレーは「佐護ツシマヤマネコ米」をご紹介します。

 

 

「お米って全国どこにでもあるんじゃない??」と思ったそこのあなた!

佐護ツシマヤマネコ米は日本に2種類しかいない野生ネコであるツシマヤマネコと深くつながっている、日本中でも対馬でしか作られていないお米なのです。

 

 

このお米を作っている「佐護ヤマネコ稲作研究会」では、使用する農薬を通常の半分以下に減らし、たくさんの生き物を育む環境配慮型のお米作りをしています。

 

私たちの勤務する対馬自然保護官事務所も位置している、佐護という地区でこのお米は作られています。

 

 

ちょうど9月~10月ごろが稲刈りのピークになりますので、今はおいしそうに実った稲穂が垂れている様子が佐護地区の田んぼのあちこちで見られます!

また、佐護ツシマヤマネコ米を作っている田んぼには、認定田と書かれた立て札が立てられています。

 

 

 

稲刈り時期の田んぼを見ていると、いろいろな動物が田んぼにいます。

 

稲を刈る前の田んぼは、トラクターが入りやすいよう、土が乾かされて堅くなっているためネズミなどの小動物も入ってきます。

また、稲を刈った後の田んぼには昆虫が出てくるので、キジやシギ類も虫を食べにやってくるようです。

 

↑小さくて見えにくいですが、2羽シギがいます。

何かに集中していたのか?観察中はこのままピクリとも動きませんでした(^^;)

 

 

↑チュウサギはいつも田んぼの周りにいます。

 

 

 

そんなある日、出勤前に朝の田んぼを訪れると畦にツシマヤマネコを発見!!

 

 

↑のんびりお日様に当たって座っている様子は、

なんだか見ているこちらもホッとした気持ちになります(^^)

 

 

普段人目に付かないところにいるヤマネコたちですが、本当に人間に近い場所で暮らしているのですね~。

 

そして、この日に出会ったヤマネコも減農薬田から生まれる命を食べて生きる1頭です。

 

減農薬のお米作りは、農家さんにとって苦労されることもあると思いますが

ツシマヤマネコをはじめ佐護に生きる動物たちを支える重要な取組みとなっています。

 

 

 

全国のみなさま!

ぜひ一緒に佐護ツシマヤマネコ米を食べて

対馬の自然を支える田んぼを守っていきましょう!!

 

↓詳しくは、「佐護ヤマネコ稲作研究会」のHPをご覧下さい♪

http://www.yamanekomai.com/