アクティブ・レンジャー日記
アコークローの生き物調査
2016年07月04日
西表石垣国立公園
みなさん"アコークロー"という言葉を知っていますか?
アコークローとは沖縄の方言で"夕暮れ時"を意味します。
そんなアコークローの時間帯から夜にかけての生き物調査を、
石垣島北部地域子どもパークレンジャーの子どもたちと行いました。
▲(開会式)国立公園と子どもパークレンジャーについての説明
石垣島の日の入り時刻は遅く、
上の写真は19時半近くにも関わらずまだ明るい状態です。
▲鳴き声に耳を傾けながら、調査開始です。
▲鳴き声が聞こえたら、聞こえた時間と生き物の名前を記録します。
すっかり日も沈み、あたりも暗くなると、
夜間に活動する生き物たちが顔を出し始めました。
【発見したカエルたち】
~何種類知っていますか?~
▲サキシマヌマガエル(固有種)
▲ヒメアマガエル(固有種)
▲ヤエヤマアオガエル(固有種)
▲オオヒキガエル(特定外来生物)
※こちらのオオヒキガエルは、特定外来生物に指定されている為、駆除しました。
また、滅多に見ることができないセミの羽化シーンに遭遇することができました!
▲クマゼミの羽化シーン
羽化したばかりの透き通ったクマゼミの姿に、
みなさん(私も含め)しばらく見とれていました。
調査を終えた子どもたちからは、
"色々な生き物が見られて良かった!""また参加したい!"との声が多数でした。
人間も暑い場所から避難するように、
生き物たちも夜間に活動する等、戦略を立てて生きているんだなぁと感じた一日でした。