九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

国立公園の安全点検を行っています。

2016年06月08日
五島 竹下洋子

 こんにちは!五島自然保護官事務所の竹下です。皆さんは、アクティブ・レンジャーってどんな仕事をしているかご存知ですか?勤務地によって多少内容は異なりますが、主に国立公園や希少野生生物の保護管理のため現場で各種業務を行っています。国立公園内の施設や歩道等の点検・補修等は大切な任務の一つで、公園利用者の利便性や安全確保を目的に公園区域において定期的に実施しています。

 4月に着任して早々、自然保護官と共に五島列島地域を巡視して、環境省が整備した各種施設や国立公園区域の範囲を確認します。整備個所を一つ一つ点検すると、雑草の生長による標識の文字の判読不明、登山道の倒木や標識・ベンチの塗装劣化等対応が必要な箇所が見つかり、順次補修等の作業を行いました。

(左)登山道をふさぐ倒木の処理

(右)案内板の塗装劣化補修

 作業をしている私のそばをクロアゲハが飛んでいました。こんな時、自然と触れ合いながら働ける仕事でよかったと実感します。五島列島の自然からエネルギーをもらい、作業もはかどります。

(左)アザミを吸蜜するクロアゲハ

(右)蛤浜(中通島)

 施設の補修後、刈払機で施設周辺を除草し、空き缶やタバコの吸い殻等ゴミを回収すれば作業完了です。日本を代表する風景を次世代へ引き継ぐためにも、公園利用者がルールやマナーを守り、気持ちよく過ごせる空間をみんなで作っていければいいなと感じました。

(左)除草作業

(右)塗装注意看板の設置