アクティブ・レンジャー日記
外来種オオキンケイギク!
2016年05月20日うがみんしょ~らん!(こんにちは!)4月から奄美自然保護官事務所にアクティブレンジャー(AR)として着任しました牧野孝俊と言います。よろしくお願いします!
私は主に奄美大島の外来種対策とアマミヤマシギの保護増殖事業を担当しています。第一回目のAR日記では外来種オオキンケイギクと駆除イベントについてご紹介します。
オオキンケイギクとは、キクの仲間で高さは40~60cmほど、5~7月にかけて鮮やかな黄色の花をつける植物です。ですが、キレイだからと言って自宅のお庭や道路の法面に植えてはいけません!オオキンケイギクは生態系に重大な被害を及ぼすおそれがあることから、栽培・運搬・野外に放つことなどが禁止されている『特定外来生物』に指定されています。
〈写真1〉奄美大島では5月から黄色の花をつけるオオキンケイギク
オオキンケイギクは北米原産の植物で、観賞用や緑化用として1880年代に導入され、その後、野生化しました。他の地域の環境に適応し、道路や河川敷に大群落を形成する力が強いため、奄美大島でもオオキンケイギクによる在来種への影響が危惧されています。
そのため、オオキンケイギクが群生している龍郷町の番屋で駆除イベントを行いました!
今回集まったのは地元の中学校生徒会の皆様・大島支庁の皆様・センター職員です。活動の前に、龍郷町で熱心に外来種対策に取り組んでいらっしゃる方と私からオオキンケイギクの除去方法や、外来種についての説明を行いました。
〈写真2〉作業について説明
いよいよ、全員でオオキンケイギクの駆除です!花が付いていないオオキンケイギクも葉の形で見分けながら根元から引っこ抜きます。
中学校生徒会の皆様はだんだんと目が慣れ、小さな株まで見つけて「あった!」と喜びながら駆除を行っていました。
〈写真3〉次々に見つかるオオキンケイギクを駆除
〈写真4〉オオキンケイギクが目立っていましたが・・・
〈写真5〉駆除後はまったく見あたりません
龍郷町番屋は7年間駆除を継続しており、群生していたオオキンケイギクが激減した地域です。継続的な外来種対策を行い、みんなで奄美の景観を守って行きたいですね。これからも私たちの業務や奄美の野生生物について紹介していこうと思っています。よろしくお願いします。