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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

「漫湖 干潟の賑わい」うりずんの季節~初夏

2016年04月28日
沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

 渡りのルートの中継地として重要な渡来地となっている漫湖では、

4月~5月の春の渡りの時期にさしかかり、繁殖地へに向けて移動

途中の渡り鳥たちをみることができます。

澪筋を歩く2羽のアカアシシギ(2016年4月撮影)

▲アカアシシギ シギ科 環境省RDB 絶滅危惧Ⅱ類

 

 沖縄の4月は爽やかな風が吹き過ごしやすい時期ですが、それも

一時のことで、ここ数日は最高気温が28度を越える夏日が続き、カ

ニやミナミトビハゼ等の底生生物も干潟を賑わせています。

ヤエヤマシオマネキの雄(2016年4月撮影)

▲ヤエヤマシオマネキ

 

ベニシオマネキの小群(2016年4月撮影)

▲ベニシオマネキ

 

 干潟には私がとても楽しみにしている生きものがいます。

ところが...なかなか見つかりません。そこで、糞がないか泥干潟を

じっくり探します。

 

・・・・・・・、

 

見つけました!

ヒモ状に伸びた糞(2016年4月撮影)

▲糞(ヒモ状に伸びた線)

 

 間違いなくこの近くにいる!と諦めずに探していたら、いました!

目の前に...。

 

干潟を歩くドロアワモチ(2016年4月撮影)

▲ドロアワモチ ドロアワモチ科 環境省RDB 絶滅危惧Ⅱ類

 

 わかりましたか?

わからない方のために、輪郭をなぞりましょうね~。

わかりやすく輪郭を描いたドロアワモチ(2016年4月撮影) 

 

殻を持たない貝の仲間なのだそうです。ゆっくりゆっくり動くため、

注意して見ないと見つけることができません。まるで泥が動くような

姿に、いつも子どもたちは大興奮!「気持ち悪い」と言う子どもたち

をいつの間にか「かわいい」と笑顔に変えてしまう魅力があります。

 

 この時期は暑過ぎもせず、心地よい風が吹くので、木道を歩くには

とても良い季節です。その木道周辺にすむ生きものを見つける、観察

する楽しみに加え、ぜひ、聞こえてくる音にも耳を傾けてみてくださ

い。鳥の声、パチンパチン(指パッチンのような)という音、意識す

るといろいろな音が聞こえてきますよ。

ぜひ、漫湖の賑わいを感じにセンターに遊びにいらしてください。

 

 最近の干潟の様子をセンターブログでも紹介しています。

併せてご覧ください。

■漫湖水鳥・湿地センター  http://www.manko-mizudori.net/