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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

国場川水あしび 稚樹抜き隊

2015年11月27日
沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

「たのしく、漫湖をキレイにしてみませんか。」漫湖に注ぎ込む国場川水系の7市町(那覇市、豊見城市、南風原町、糸満市、南城市、八重瀬町、与那原町)と環境省那覇自然環境事務所主催で『第21回国場川水あしび』が開催されました。積極的に住民及び事業者が参加する運動を展開することにより、清浄な水質を保全し、住みよい生活環境の確保を図ることを目的として毎年開催されています。この日は11月とは言え、最高気温28度の晴天の中、家族連れや児童クラブ、地域や企業の方々が400人近く集まりました。

 

環境省によるマングローブの稚樹抜きの説明を、漫湖水鳥・湿地センターキャラクターのクロ(クロツラヘラサギ)とトミー(ミナミトビハゼ)が行いました。

 

       

▲クロ(左)とトミー(右)によるマングローブ稚樹抜きの説明の様子 

 

稚樹抜き隊の呼び掛けに参加頂いた一般の方は1名。今回は計7名の隊員での作業となりました。今までにない少人数に私たちも驚きましたが、6月の「漫湖チュラカーギ作戦」での真夏の過酷な作業が影響しているのでしょうか。今回はたまたまだと思いたいですが、市民参加による干潟の保全活動という観点での課題が見えてきたように感じました。

 

平成23年度にマングローブを伐採した区域の稚樹抜きをしている様子(2015年11月撮影)
▲平成23年度に伐採した区域。マングローブの株が多く残り、

ボディボードではなかなか進むことができない。


今回は気温は高いものの日差しが幾分和らいでいるので、夏には行けない遠くの稚樹や定着したマングローブを広範囲に抜きました。


途中、休憩をしながらハゼ類を探したり、普段よりも至近距離で鳥を観察したりと、漫湖の秋の干潟を楽しみながら作業をしました。

 

作業中、干潟でみつけたハゼ(2015年11月撮影)至近距離で観ることができたシギ類
▲休憩しながら生きもの探し(キララハゼ?) ▲50m程の至近距離で観るシギ類

 


2時間程の作業で、たくさんの稚樹を抜き、ごみを拾うことができました。

稚樹やゴミを載せ、重くなったボディボードを横に休憩中
▲移動しながらの休憩

 

ジェットポンプで泥を落とし片付けをする様子
▲ジェットポンプで泥を落としている様子

 

作業後は、マングローブや稚樹、ボディボード、胴長等についた泥を高圧洗浄機で落とし、きれいにします。ドロドロに汚れたものがあっという間にきれいになっていく様子を見ながら片付けるのは爽快です。

 

市町のキャラクターとの触れ合い①市町のキャラクターとの触れ合い(2015年11月撮影)
▲主催した市町のキャラクターが集結


清掃活動後には参加者へカレーライスが振る舞われました。午後には主催市町のキャラクターたちとのふれ合う時間があり、参加した子どもも大人も大喜びでした。楽しく、漫湖をキレイにしようと呼び掛け行われたこのイベント。協力団体による自然体験型ゲームや展示も行われ、盛りだくさんのイベントとなりました。こうして楽しい思い出が漫湖の自然を守ることにつながっていくのだと思います。

みなさん、ご参加頂きありがとうございました。

また、来年もよろしくお願いします。