九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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沖縄県豊見城市にある遊水池「三角池」には、リュウキュウヨシゴイや
カワセミ等の留鳥に加え、秋から春にかけて毎年多くの渡り鳥がやってき
ます。10月下旬、清掃の下見に行ったこの日もたくさんの鳥たちで賑わっ
ていました。
【観察できた鳥】
ハシビロガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ヒクイナ
(亜種リュウキュウヒクイナ)、バン、オオバン、コチドリ、セイタカシギ、
タシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、ヒバリシギ、
ハマシギ、エリマキシギ、サシバ、カワセミ、シロガシラ、セッカ 等
▲セイタカシギ チドリ目 セイタカシギ科 絶滅危惧種Ⅱ類
その鳥たちを観ようと本土からも多くのバードウォッチャーが訪れる場所
となっています。絶滅危惧種のクロツラヘラサギが毎年越冬し、近い場所か
ら観察できることでも人気があります。
ところが、ここでもゴミの問題は深刻で、ペットボトルをはじめ、空き缶、
蛍光灯、農業用のカゴやビニール等が潮の満ち引きで流れ着き、溜まり、泥
に埋もれているものもあります。過去には、くちばしに釣り糸が絡まったク
ロツラヘラサギが確認されたこともあり、年に一度は市の職員が清掃を行っ
ています。環境省もクロツラヘラサギや多くの水辺の鳥たちをゴミによるケ
ガや事故から守る活動として、昨年から一緒に清掃活動をさせて頂いていま
す。
▲流れ着いて溜まったゴミ
▲作業の様子
泥干潟では陸地のように歩いて移動することが難しいので、ボディボード
を使い体重を分散させて這いながら進みます。拾ったゴミをボディボードに
載せて運ぶのですが、ボードはゴミで重く、脚は疲れ、油断すると深みには
まり、そこから抜け出すのは一苦労です。
▲泥と戦うレンジャー
作業をがんばっていると手や作業着はもちろん泥だらけ。泥と呼んでいる
この「泥」はヘドロなので、正直、クサいです。顔にも(時には目や口の中
にも)泥が飛び散り、苦笑いしながらも黙って仕事人を貫きます。深く考え
ることはせず、純粋な気持ちでゴミを拾うことに集中します。
▲集められたゴミ
▲作業後の様子
2時間の作業の後は、写真のとおりきれいになりました。作業をするため
鳥たちには少し迷惑を掛けましたが、すっかりゴミがなくなりきれいになっ
た状態を見ると、とても嬉しくなりました。
生きものは私たちの暮らしのそばにいます。人間の出したゴミで事故に遭
ったり、ケガをし、それが原因で死んでしまう生きものが増えているそうで
す。ゴミ捨てのマナーを守ることはもちろんですが、ゴミを出さないことを
真剣に考えねばならないと改めて考えさせられました。
作業後の池を眺めると、遠くには鳥たちが徐々に戻ってきていました。
長い時間お邪魔しました。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
沖縄県豊見城市にある遊水池「三角池」には、リュウキュウヨシゴイや
カワセミ等の留鳥に加え、秋から春にかけて毎年多くの渡り鳥がやってき
ます。10月下旬、清掃の下見に行ったこの日もたくさんの鳥たちで賑わっ
ていました。
【観察できた鳥】
ハシビロガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ヒクイナ
(亜種リュウキュウヒクイナ)、バン、オオバン、コチドリ、セイタカシギ、
タシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、ヒバリシギ、
ハマシギ、エリマキシギ、サシバ、カワセミ、シロガシラ、セッカ 等
▲セイタカシギ チドリ目 セイタカシギ科 絶滅危惧種Ⅱ類
その鳥たちを観ようと本土からも多くのバードウォッチャーが訪れる場所
となっています。絶滅危惧種のクロツラヘラサギが毎年越冬し、近い場所か
ら観察できることでも人気があります。
ところが、ここでもゴミの問題は深刻で、ペットボトルをはじめ、空き缶、
蛍光灯、農業用のカゴやビニール等が潮の満ち引きで流れ着き、溜まり、泥
に埋もれているものもあります。過去には、くちばしに釣り糸が絡まったク
ロツラヘラサギが確認されたこともあり、年に一度は市の職員が清掃を行っ
ています。環境省もクロツラヘラサギや多くの水辺の鳥たちをゴミによるケ
ガや事故から守る活動として、昨年から一緒に清掃活動をさせて頂いていま
す。
▲流れ着いて溜まったゴミ
▲作業の様子
泥干潟では陸地のように歩いて移動することが難しいので、ボディボード
を使い体重を分散させて這いながら進みます。拾ったゴミをボディボードに
載せて運ぶのですが、ボードはゴミで重く、脚は疲れ、油断すると深みには
まり、そこから抜け出すのは一苦労です。
▲泥と戦うレンジャー
作業をがんばっていると手や作業着はもちろん泥だらけ。泥と呼んでいる
この「泥」はヘドロなので、正直、クサいです。顔にも(時には目や口の中
にも)泥が飛び散り、苦笑いしながらも黙って仕事人を貫きます。深く考え
ることはせず、純粋な気持ちでゴミを拾うことに集中します。
▲集められたゴミ
▲作業後の様子
2時間の作業の後は、写真のとおりきれいになりました。作業をするため
鳥たちには少し迷惑を掛けましたが、すっかりゴミがなくなりきれいになっ
た状態を見ると、とても嬉しくなりました。
生きものは私たちの暮らしのそばにいます。人間の出したゴミで事故に遭
ったり、ケガをし、それが原因で死んでしまう生きものが増えているそうで
す。ゴミ捨てのマナーを守ることはもちろんですが、ゴミを出さないことを
真剣に考えねばならないと改めて考えさせられました。
作業後の池を眺めると、遠くには鳥たちが徐々に戻ってきていました。
長い時間お邪魔しました。