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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

雲仙岳と心の花咲く公園 ここにあり!【雲仙地域】

2015年10月30日
雲仙天草国立公園 アクティブレンジャー 瀬戸口

こんにちは!雲仙事務所の瀬戸口です\(^_^)/

だんだんと寒くなり、雲仙岳の山々も赤や黄色に色付いています!

三方海に囲まれた雲仙岳の紅葉は、国の天然記念物(普賢岳紅葉樹林)として指定されていて、

ロープウェイからは紅葉と海のセットが楽しめますよ~!

ただいま見頃を迎えています♪ 

 

(▲雲仙ロープウェイ車内からの雲仙岳)

 

さて先日、パークボランティアの方々と一緒に、島原市にある"しまばら芝桜公園"の

除草ボランティア活動に参加してきました!

 

芝桜公園は、雄大な雲仙岳をバックに、春は芝桜、秋はコスモス(秋桜)が咲く

島原半島の人気観光スポットの1つです!

今では多くの人で賑わう芝桜公園ですが、実は以前、一般の人は立入禁止のエリアでした。

普賢岳の平成噴火の際、火砕流が流れ下った中尾川の流域で、災害から市民を守るために"砂防指定地"に

指定されています。噴火前には、第4小学校の分校が建っていました。

(※砂防指定地...災害防止の為、国土交通省が「砂防法」に基づいて指定します。)

 

噴火活動が終息した後も、地元を支える観光業は低迷し、多くの宿泊施設が閉鎖しました。

この状況の改善、また災害で受けた全国の方々からの支援に感謝し、

「元気になった島原を見てもらおう!」と、地元の有志で「芝桜公園をつくる会」を結成しました。

砂防指定の管理に関わる国土交通省や長崎県、島原市の理解・協力を得ながら、市民ボランティアを募って芝桜の植栽・除草を毎月行って出来上がった、手作りの公園なのです!

バックには平成新山、横には眉山がそびえる島原ならではのパノラマで、

国立公園の風景を上手に活かした公園です!

 

(▲春の芝桜公園 撮影者:井口 一也氏)

 

今回初めて、パークボランティアの方々と除草作業に参加しました!

芝桜を引き抜かないように、根が深く張っている雑草を取る作業は、

思った以上に大変な作業でした (+_+)

だんだんコツをつかんでくると「ほら~!こげん大きか雑草の採れたよ~!」と、

パークボランティアの皆さんも楽しくなってきたようで、

作業の終わりまでヤル気に満ちあふれていました(*^_^*)

作業後は、芝桜公園をつくる会の皆さんから、地元関係者ご提供のおにぎりや唐揚げなどが

振る舞われました!作業後みなさんでワイワイ食べるご飯は、格別に美味しかったです♪

(芝桜公園をつくる会では、毎月植栽のボランティアを募集されています!

 詳細は、島原温泉観光協会へ⇒http://www.shimabaraonsen.com/

 

(▲パークボランティアの皆さんと除草作業中&集合写真)

 

公園内の看板やブランコなどは、どれも会の皆さんの手作りです♪

また、広い公園内の移動用に使用されているゴルフカートや、展望台に使われている

建設工事用の骨組みなどは、民間企業の無償提供によるものです!

一般の人が近づけない"砂防指定地"から、有志のボランティアに活動によって

心の花咲くパノラマ公園になったのです\(^_^)/

手間はかけてもお金はかけない、皆さんの心とアイディアが集まった公園づくりの

取組みは、現代のお客さんの心に響く、おもてなしの原点だと感じました(*^_^*)

 

現在、芝桜公園は、秋のコスモスで賑わっています!

県内最大規模で、約1千万本のコスモスは見応えありますよ♪

そして何より、芝桜公園をつくる会の皆さんが「来てくれたお客さんに楽しんで貰いたい!」と

いう気持ちが伝わる、手作り感溢れる公園だと思います!

島原半島にお越しの際は、ぜひ芝桜公園へ立ち寄られてみてはいかがでしょうか?(*^_^*) 

 

(▲秋のコスモス園&手作りブランコ)