アクティブ・レンジャー日記
漫湖水鳥・湿地センターこどもエコクラブ「清掃活動」
2015年10月26日漫湖水鳥・湿地センターの木道に入ってすぐ右手には水路が流れています。
その上流からいろいろなゴミが流れてきており、エコクラブのこどもたちが定期的に
清掃活動を行っています。ところが、今年は極端にゴミの量が減っていることを不思
議に思っていたところ、水路の両側に生えているネピアグラスが水面に達し、ゴミを
せき止めていることが原因だとわかりました。
▲木道
▲作業の様子
センター職員が大人の腰の高さまである水路部分に入り、伸びたネピアグラスを
伐採したところ、それまでせき止められていたたくさんのゴミが姿を現しました。
私も胴長を履いて足の付け根ほどの深さまで入り、ゴミを集めて岸に揚げ、それを
エコクラブのこどもたちが運ぶという流れ作業を行いました。
▲流木等を集める中学生
よどんだ水に長期間浸かっていたゴミを運ぶのは「汚い」「臭い」「重い」で、
大人にとってもなかなか大変な作業です。ところが、こどもたちは愚痴ひとつこぼ
さず、黙々と作業していました。水面を覆い尽くしたたくさんのゴミを目の当たり
にした時はとても悲しい気持ちになりましたが、こどもたちの姿に勇気をもらい、
彼らをとても頼もしく感じました。沖縄の未来は明るい!です。
▲集められたゴミ
エコクラブによる木道周辺の清掃活動及びゴミ量の追跡調査の活動状況は、
地元の新聞販売店の協力を得て、集水域内の住民のみなさんへチラシで報告し
ています。また、昨年は住民のみなさんにもご協力を頂き一緒に清掃活動を行
いました。そんな地道な活動が、漫湖や漫湖の生きものたちを守ることにつな
がっているのですね。
▲作業を終え、きれいになった水路の様子
作業をしているこどもたちの様子をたくさん写真に収めたかったのですが、
私の手はヘドロ化した泥一色で作業しながらの撮影は難航。がんばって撮った
写真もピンぼけ等で使えず残念でしたが、雄姿は心に焼き付けておきます。
エコクラブのみんな!よくがんばりました。おかげで水路はとてもきれいに
なって、ゴミが干潟へ流れるのを止めることができましたよ。
ありがとうございました。