アクティブ・レンジャー日記
縦走巡視に行ってきました!【屋久島地域】
2015年10月23日みなさん、こんにちは!
屋久島自然保護官事務所の水川です。
スポーツの秋ですね☆
屋久島では、10月11日に全集落の町民が集い競う町民体育祭が行われ、私も集落の選手として出場してきました!
翌週18日は私の住む集落の大運動会。
集落の中でさらに3つのチームに分かれて、幼稚園児からお年寄りまで、この集落独自のユニークな種目をみんなで楽しく競いました。
ユニークな種目とは例えばこちら↓↓なんの競技か分かりますか?笑
「箱つくい」
→この集落名産のポンカン・タンカンを詰める箱を組み立て、速さを競う競技。"つくい"は作りのなまりです。
「どーもこーもならん」
→ラグビーボールを竹ぼうきで掃いてリレーする競技。ラグビーボールなので真っ直ぐ進まず、どうにもこうにもならんのです。
「干ばつ対策」
→一升の焼酎ビンに、リレー形式で湯のみを使って水を入れ、満タンにする速さを競う競技。
「名水を汲む人」
→両端に水の入った重いタンクが吊るされた太い竹棒を担いでリレーする競技。
集落の大運動会の様子。モッチョム岳を望む集落のグランドで、熱戦が繰り広げられました!
秋は行事が目白押し!まだまだこれからも行事が続く屋久島です(´∪`)
さて、10月15日、16日の1泊2日で、屋久島国立公園パークボランティアの会の方と縦走巡視に行ってきました。
アクティブレンジャーだけの巡視や日帰りの巡視では、作業人数や時間の都合上、やれることが限られてしまう奥岳(屋久島の中心部にそびえる深い山々)の登山道整備。
環境省の直轄区間を巡視するだけでも、12時間ほどかかってしまいます。
そこで今年度は、人数と時間を確保できるよう、パークボランティアの方との縦走活動を計画しました!
平日でハードな行程でしたが、3名のボランティア会員が参加してくださり、アクティブ2名と計5名で奥岳の登山道を中心に整備しました。
ずっとやりたかった奥岳ルートの看板補修...。
ボランティアのみなさんのおかげでたくさんの看板を補修することができました!
①補修前の看板。
②左についていた看板は落ちてしまっていました。
③ササをかき分けて、取り付け&塗料塗り。
④完成!(文字塗りはまた後日...)
宮之浦岳山頂の看板もきれいに塗り直しました!
宮之浦岳山頂の看板を塗っていると、登山者の方が「こんなふうに管理してくれてるんですね~、ありがとうございます。」と声をかけてくださいました。
こうしてお声かけいただくと、やりがいも一入。
疲れもどこかに吹っ飛んで、また頑張ろうと思えます(°∇°)!! ありがたいですね♪
そしてなんと、「私も塗ってみていいですか?」と、筆を執る人が続出!
確かに、百名山の山頂看板の文字を塗る機会なんて普通はないですね。
いい思い出になったと喜んでいらっしゃいました。
看板補修の他にも、登山道にかかった倒木の処理や...
草払いによる登山道の明確化...
道迷い防止のピンクテープの取り付け、付け替えなど...
アクティブレンジャーだけではできなかった作業をたっぷり実施することができました!
あ~スッキリ(´▽`)!!
パークボランティアのみなさん、本当にどうもありがとうございました!!
みんなで、はい、チーズ!
最後に、今回の縦走で見つけた「屋久島の秋」をご紹介!
紅葉するナナカマド。
夕日とうろこ雲、右に浮くのは口永良部島。
ヤクシカの角とぎ。
繁殖期のこの時期、オスはせっせと角をといでオス同士の争いに備えます。角をといだり、木に首をこすりつけたりするのは、自分の存在をアピールするためのものでもあるようです。