アクティブ・レンジャー日記
紅葉に染まる大船山
2015年10月19日
くじゅう
みなさまこんにちは。今くじゅうでは紅葉真っ盛りです。
ここ数日は天気が良く、朝晩に急激に冷え込みはじめたせいか、昨年より色づく色のつき具合が良いようです。ちなみに、紅葉や黄葉が色づき始めるのに、日最低気温8℃以下が必要でさらに5℃以下になると一気に進むそうです。そして美しい紅葉の条件には「昼夜の気温の差が大きい」「平地より斜面」「空気が汚れていない」「適度な水分」などいくつかの条件が必要みたいですね。
また、紅葉を見に行くことを「紅葉狩り」という所も多いと思いますが、言葉の由来としては、平安時代には実際に紅葉した木の枝を手で折り(狩り)、手のひらにのせて鑑賞する、という鑑賞方法があったからだとか。
もちろんくじゅうは国立公園なので狩るのはいけません、折らずに眺めましょう。
実は大船山の紅葉は、着任二年目でようやく見ることがかないましたが、率直にとてもキレイでした。
山頂から段原に向かっては、斜面一帯のドウダンツツジ群落の紅葉が見られ、遠くに見える坊ガツルではススキが黄金色にたなびき、見事な赤橙黄のコントラストでした。
山頂直下の火口湖「御池(おいけ)」では空の青が紅葉の風景に加わり、それが水面に映り、風景と美しく調和していました。
黒岳、三俣山、大船山はおそらく今週いっぱいまでが見頃、翌週には沓掛山が見頃を迎え、その後は長者原とやまなみハイウエェイ沿いが色づくでしょう。
今週末にかけても、山は紅葉でにぎわいが予想されますが、登山する方は、早めの入下山を心がけてください。ここ最近は17時を過ぎると一気に暗くなり、冷え込みますので防寒対策も忘れずに紅葉を楽しんでください。