アクティブ・レンジャー日記
出前授業、始まりました!【屋久島地域】
2015年10月10日みなさん、こんにちは!
屋久島自然保護官事務所の水川です。
屋久島自然保護官事務所では、毎年屋久島町立八幡小学校の4年生を対象に、国立公園や世界遺産、屋久島の自然についての出前授業を実施していますが、今年から新たに別の小学校でも授業をさせて頂くことになりました(^^)
今回新たに出前授業をスタートしたのは屋久島町立小瀬田小学校の5・6年生。
屋久島の自然や文化などについて学び、屋久島を守り発信していく一員として成長するための、ESD(持続可能な開発のための教育)の観点を持った授業プログラムの一環として、全3回の授業を実施します。
10月8日、記念すべき第1回目の授業を行ってきました!
▲授業の様子。
第1回目は屋久島国立公園と屋久島世界自然遺産について勉強しました。
▲国立公園の○×クイズ。
屋久島世界自然遺産の話の中では、樹齢1000年を超えるスギ、"ヤクスギ"についても説明しました。
1000年を超えてもなお大地に立ち続けるカギとなっているのは年輪と樹脂です。
栄養が少ない屋久島の土壌に生えるスギは成長が遅く、年輪がとても密になり、折れにくく、倒れにくい丈夫なスギとなります。
さらに、ヤクスギの樹脂の量は普通のスギの約6倍!樹脂が多いと腐りにくく虫にも強いのです。
今回の授業では、ヤクスギと普通のスギの板を持参して、年輪がどれだけ違うか見比べてもらいました。
▲ヤクスギと普通のスギをじっくり見比べる児童。真剣です!
学校が違うと児童の雰囲気も全然違ってとても新鮮でした。
今回新たに授業をスタートした小瀬田小学校でも、屋久島の自然や抱える問題など、たくさんのことを知ってもらえるように、あと2回の授業を精一杯進めていきますよ☆
授業の続報をお楽しみに~(≧∇≦)