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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州いきものリレー④~コシジロヤマドリ~ 【霧島地域】

2015年09月30日
えびの アクティブレンジャー 橋之口

こんにちは!食欲の秋の橋之口です。

えびの高原ではツタウルシが色付き始め、「ピーヤー」とオスジカの鳴き声が響き渡り、秋の気配が日に日に増してきています。

↑巡視中、えびの高原で出会ったシカたち

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今回の生き物リレーは宮崎県の県鳥である【コシジロヤマドリ】についてご紹介します♪

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コシジロヤマドリは鳥網キジ目キジ科の鳥で、日本固有種であるヤマドリの5亜種の中の1亜種で九州中部~南部に生息する留鳥です。

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私が初めてコシジロヤマドリに遭遇したのは数ヶ月前のことです。

通勤途中に鼻歌まじりに車を運転していたら、コシジロヤマドリが道路から林の中に去っていく姿を目撃しました。名前のとおり、腰あたり(尾の付け根あたり)が白かったです。この白い部分の大きさは個体差があるそうです。

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興奮気味にすぐさま車を停めて去っていった方に寄ってみましたが、すでに姿は見られませんでした...。写真を撮れなかったのが悔やまれます。

でも安心してください。

日髙前アクティブレンジャーがばっちり激写したコシジロヤマドリ(雄)がこちらです。

↑雄は尾が非常に長く、体全体が濃赤褐色で腰部に顕著な白色斑があり、雌は体全体が褐色をしています。

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主に地上で生活し、植物の種子や葉、昆虫などを食べます。

ちなみに、繁殖期になると雄は「ドドドドド」と翼をはばたかせる音をならし、なわばりを主張します。

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コシジロヤマドリの個体数はもともと多くはなく、広域な森林伐採やシカの食害による森林環境の悪化などが原因で減少していると言われています。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧に選定されています。

(準絶滅危惧:現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性がある。)

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遭遇できたら、ラッキーな気分になりますね♪

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お次は対馬の蔭浦アクティブレンジャーです!

お楽しみに~(ノ^^)ノ★