アクティブ・レンジャー日記
えびの高原ナイトサファリ【霧島地域】
2015年08月12日こんにちは!
8月4日、毎年夏休み期間中に実施されている「さわやか サマースクール」(主催:さわやかサマースクール実行委員会)の一環である「ナイトサファリ!えびの高原の野生動物を見てみよう」にお手伝いで参加しました♪
参加された方々は18時にえびのエコミュージアムセンターに集まり開会式を行い、外が暗くなるまでは館内で霧島山の自然に関するビデオを鑑賞したり、展示物の説明を受けたりして、霧島山の成り立ちや自然について学習しました。
館内ではクマタカの実物大のパネルを見ながら、羽を広げると180㎝にもなること、霧島山周辺の野生動物の生態系の頂点に君臨していること、そのクマタカがたくさん暮らしているということは豊かな自然が育まれている証であることなどの説明がありました。私は霧島山周辺でのクマタカの目撃情報は聞いたことがありますが、まだ実際に見たことはないので、いつか遭遇してみたいです!
↑館内説明の様子
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私からもシカについて、角はオスにしか生えないこと、夏と冬とでは毛が生え変わり、夏は赤茶色に白い斑点があること、冬は全体的に灰色~黒っぽい色をしていること、またシカが増えすぎて、霧島山のみで自生する大変希少なノカイドウの樹皮や幼木を食べてしまい、ノカイドウの個体数が年々減少している原因の1つになっていることなどについて説明しました。
霧島山周辺には、シカ以外にも、イノシシやイタチ、ネズミ、ヤマネ、コウモリ、ヘビなどなど、たくさんの野生動物が暮らしています。画面に映った動物の名前を当てっこして、子どもたちが元気に答えてくれたことが嬉しかったです♪
↑霧島の生き物についてのお話し中
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19時30分になり、あたりも暗くなってきたので、4班に別れて各自懐中電灯を片手にいざ出発!
↑どんな生き物と出逢えるかな?♪
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「暗くてこわーい」とお母さんの側で歩く子や、「涼しい~」と気持ち良さそうに歩く子など反応はそれぞれでした。灯りが少なく、そして夏でも涼しいえびの高原の雰囲気を感じながら散策していると、暗闇に2つの丸い動く光が見えました。皆で懐中電灯で照らしてみると、シカが目を光らせてこちらを見つめていました。シカvs参加者の見つめ合いが始まり、少ーしずつ皆で5メートル位の距離まで近づきましたが、猛ダッシュで逃げられました(゚◇゚)他の班では、触れるくらいの距離でシカを観察できたそうです。
今回はシカ以外に期待していたノウサギやアナグマなどの可愛い生き物には出逢えませんでしたが、街灯に集まる虫を観察したり、懐中電灯の明かりを消して星空を観察したり、目をつぶって自然の音を聞いたり、普段の生活とは異なる体験ができ、参加された方々はとても喜ばれていたようでした。夏の思い出の一つになったら嬉しいです♪